『岩田 真司 個展「象徴」』
岩田 真司
2018.3.30 - 2018.4.1
space : WEST 2-B
神話や聖書の世界から引用したモチーフで独自のクリーチャーを生み出す画家、
岩田真司さんによる初個展が開催されました。
自身の一つの節目とするべく開催された展示会は、
これからさらに生み出されるであろう作家の作品を予期させるものとなりました。
《竜生九子》
竜が生んだ九匹のもの。
中国の神話に登場する「竜生九子」は、竜が生んだ九匹の生き物。
それぞれの特徴についての記述から岩田さんが想像し生み出したものたちです。
こちらは「飲食を好むもの」という記述のある竜生九子の一つ。
墨汁で塗られた背景に浮かびあがる不思議な生き物、
アクリルで丁寧に濃淡、文様をつけられた表面は、青銅器の風格をもっています。
それにしても凛とした雰囲気。まさに神話のなかの世界。
神話中には「〜のような」「〜に似た」という表現が多いとのこと。
その表現のもつ「見えるもの」と「実体」との相違を
岩田さんは作品でも表現しています。
一体一体はその見かけとは裏腹な箇所にその「実体」の証を潜めています。
金色で着色した上に墨汁を塗ることで表現されたモチーフの周りに浮き出る光。
神聖なものの空気感が醸し出されています。
《Valkyria》
デザイン系の高校を卒業後、働きながら画家を志して制作してきたという岩田さん。
今年自身が22歳という年齢になり、卒業制作展が各所で開催されるこの時期に、
自分も一つの節目として今回の個展を企画したのだそう。
《Valkyria》部分
《Sephiroth》
生命の樹の実を食べ、神に等しき永遠の命を得た者達。
永遠の命を得た11人の姿がデジタルプリントで表現されています。
額装されているため写真に撮るのが困難な作品なのですが、
壮麗な衣装の数々がうっすらと浮かび上がります。
『岩田 真司 個展「象徴」』は、2018.3.30 - 4.1、
デザインフェスタギャラリーで開催。
今後も描きたいモチーフがたくさんあるとのこと。
今後の作品のさらなる深化が楽しみです。
その作品の数々は下記のURLからもチェックを。
岩田 真司
想像上の生物やオリジナルのクリーチャー・神話を題材にした人や神々などを描いています。アナログで描いたり、デジタルコラージュして作品を作っています。
自分の象徴となる作品になればと思い、「象徴」というタイトルにしました。アナログ作品もデジタルコラージュ作品も色々展示しますが、全てが自分の象徴となりうるので一つ一つ見ていただければと思います。
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staff shimada