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辻原 成美 『あさのこと(ば)』 2017.5.7 - 5.13


辻原 成美 『あさのこと(ば)』
WEST 1-C
2017.5.7 -  2017.5.13

絵の説明としてのことばではなく、その作品の一部として「ことば」と「絵」
を組み合わせる辻原さん。
彼女の作品に使われることばは絵画的で、
描かれる絵は詩のよう。
独特な空気感溢れる展示の様子をご紹介します。

小さな箱の中に作られた色と線と立体のオブジェ。
彼女の作品は一見控えめで、薄い線と文字、色、小さな形の
組み合わせでできています。

「ことばを作品の一部として取り入れてみたかった」
という辻原さん。

絵画の中に文章やことばを盛り込むアーティストは山ほどいますが
彼女の作品に使われることばの使い方は「絵」も、「ことば」も
その作品の中で同等となるような使われ方をします。
ことばが絵であり、絵がことばなのです。

そのお話どおり、極端に小さく、細く書かれた文字は、絵と同じ
コントラストで画面上に佇んでいます。



”やわらかな やわらかな”


普段はプログラマーとしてお仕事をする彼女。
そのお仕事とこの制作活動、全く違ったベクトルかと思いきや、
彼女の中ではあまり大差のないことだそう。

式=組み合わせ と考えると数字同士を繋げること、絵や文字それぞれの要素を
繋げることはどちらも、その行為で新しいものをつくり出すということに
違いはないからです。

パステルカラーで儚さや浮遊感の漂う作品からは、作品への試みに対する
意志と誠実さが確かに感じられます。

作品の外見と中身の意外性を楽しめる展示は、5/13(土)まで。
ぜひ実物を見にいらしてくださいね^^


【使用スペース:1-C】

DF STAFF ASUKA