『Take The Power Back』
藤山 恵太
2016.12.20 - 2016.12.26
<SPACE WEST 1-F>
多摩美術大学大学院で在学中の藤山恵太さんによる初となる個展が開催中。
幼い時からアメリカのアニメーションに親しみ、ニュー・ペインティングのアーティストやロックカルチャーに影響をうけたという藤山さん。
展示のタイトル『Take The Power Back』は、展示の準備中にラジオで流れていた海外の好きなバンドの曲名からとったものだそうです。
毎日絵を描いているという藤山さんですが、外で発表する機会を作っていないと思い、
今回の展示を企画したそうです。
展示スペースには大小さまざまな作品が展示されています。
上の写真の作品は、100号サイズ。
大きな作品は存在感があってスペースのなかでよく映えますね!
作品は、油絵具、水彩、インク、マジックと様々な画材で描かれています。
即興で描かれた作品も、キャンバス生地との相性から画材が選ばれていたりと、
これまで絵を学び、描いてきた藤山さんだからこそのものです。
思わず笑みがこぼれるようなのびのびとしたドローイング作品。
子どもが描いたような線は、藤山さんが自分の表現のためにいろいろ試しながら会得したもの。
大人がすっと描いてしまう直線や曲線にはない、無邪気でストレートな線です。
展示会場には、藤山さんによるテキストも。
アートについて、自分の作品について、身近な距離感で綴られていて印象的でした。
展示は26日まで。
ぜひ会場で作品に出会ってください!
藤山 恵太 >>>>>
俺は別に過激な政治家じゃない。
世界を変えたいとも思わない。
俺が思うに、アートは、アートと社会との矛盾の間の摩擦によってどんどん熱くなっていくものだと考えてる。
最高のノイズが生まれているんだ。
良い絵の具だぜ!って言うテンションでは俺はノイズを味わうことができない。
俺は作品の中でめちゃくちゃに言いまくってる。日本人のくせに英語を使っている。
でも俺の感覚としては全部絵だよ。絵!!
AとかPとか英語に見えるかもしれないけど、ああ言う風に絵の具を塗っただけだ。
無責任に聞こえる?そうかも知れない。ごめん。
俺は表現についてのことは、マークゴンザレスとニュー・ペインティングの何人か、最近ならマイク・ケリーとかの西海岸のアーティスト、あとは膨大で攻撃的なロックカルチャーから学んだ。
今回の展示をきっかけに、色んな人と話せたらラッキーだなと思ってるよ。
多摩美術大学大学院 油画専攻領域所属
Twitter@lggy_Wise
<SPACE WEST 1-F>
shimada