『神様展』

「遠憬」
中央大学3年 屋代 美帆

共立女子大学 成蹊大学 東京家政大学
東京都市大学 中央大学 法政大学
 『 神様展 』
2016.9.10 - 9.12
EAST : 204 SPACE

「神様」ってなんだ?
…都内6大学の美術系サークルによる
「神様」を追究し、表現しようと試みる合同展示会。






「神様」を表現するにあたり、
やはり信仰、宗教に対する考え方は外せないところである。

特定の宗派に属していないという意識から、
無宗教であると発する者は、私の周りに多く観察される。
是非は兎も角、この無頓着さの総和の上で回転し続ける、
宗教に対する日本人のあり方・考え方の面白さは、
宗教を論ずる書物を読み進めるほどに感じられる。

さぁ、話もそこそこに、作品をご紹介したい。


「わたしはかみさま」
東京家政大学3年 飯沼珠美


あーだこーだ述べてはみたものの、
「神様」の定義は人それぞれである。
自らを全方位から肯定してくれる存在を創造するもよし、
自らを全方位から否定してくれる存在を創造するもよし。
創造しなくてもよし。

自らが生きやすくあり続けるために、
必要であれば…倫理観を持った上で自由に、と私個人は考える。
本作はその外見から、幽霊に近い存在であると見た。
幼い容姿、がらんどうだった目の中に映る...いや住人の姿。
現実離れした存在であることから、どんどん人間から距離を置き、
神格化されることもあるだろう。


「祀」
中央大学3年 鈴木 日奈子

さて、本スペースはキッチンが備え付けられているのだが、
なんと!このキッチンスペースにも作品が展示されていた。
(上記作品は、コンロ脇/宙に浮くように展示されていた)

火を神聖なものと見なす、火炎崇拝という単語もあるが、
原始までさかのぼれば、火を獲得、道具を獲得したあたりから、
人類としての歩みが始まったという考え方もあるわけで。
なんとも、感慨深い。

キャンプファイヤーを眺めている状態、またその際の心境などは、
原始の時代と現代と、そう遠くはないのではないかと思ったりもする。
潮の満ち引きや川の流れなんかも同様である。


「ぼくのアイドル」
成蹊大学3年 戸塚 綾


「ぼくのアイドル」という作品。
きちんとした数は把握していないが、
「アイドル」と自称・他称されるものはここ数年で突如増加したように思う。
偶像崇拝自体は今に始まったことではないにせよ、この現象を注視すると、
現代の日本人の思想の側面の一部があきらかになるかもしれない。

しかし、前述の通り「神様」の定義は人それぞれである。
信仰も自由であるし、時代は変化し続ける。

人は、神様でなくとも縋る対象を持っていたりするし、
それが物質なこともあれば、概念なこともあるだろう。

自らが生きやすくあり続けるために、
私達は何を必要としているか。
それを見つけることは大切であると毎日深く痛感している。


共立女子大学 成蹊大学 東京家政大学
東京都市大学 中央大学 法政大学
 『 神様展 』
2016.9.10 - 9.12
EAST : 204 SPACE