the magnificutcat



the magnificutcat 
『rainy street』
2016.8.22 - 2016.8.24
WEST : 1-A SPACE

二人組のアートユニット、
the magnificutcatの展示会。






本展は「青」をテーマにした作品が揃っている。
絵画、写真、雑貨のたたずまいが、大変いじらしい。

朝方、夕方、人気のない時間帯に撮影された海辺の写真。
人々が家に戻り、波の音、風の音が静止した情景から、聞こえてくるようで。

これらの写真、撮影後に補正はほとんど行っていない。
記録された情報を、ソートして、大きく四分割。

シアン、マゼンタ、グレー、CMYK…と




さきほど、いじらしいという言葉を用いたが、
こちらのリングはもっと「いじらしい」

淡い青の絵の具が塗布されたトレイにそっと載せられて。
まるで、波打ち際に漂着した貝殻みたいだ。




作品を拝見しながらお話を伺ったところ、
絵本作家の長新太先生がお好きなんだとか。
私が一番印象に残っているのは「キャベツくんとブタヤマさん」

さて、絵の解説に移りますが、
とある犬のキャラクターの周囲に咲く花々を、
ごりごりとすり潰して、何かを抽出している最中のご様子。

花の色、空の色、それらは決して心が洗われるような色彩ではなく、
どちらかといえば、ネガティブな世界観をおもわせる。

しかし、そこに絶対的な負が存在したとしても、
作業の真っ最中の彼は、そしてこの環境は、
嫌な顔しないというか、素直に受け入れていると感じる。




不可視の風にあおられた、
鮮やかな色をした空や雲、草木たち。

その揺らぎだけでも、一枚の絵の中に、
前後と空気の存在を感じるし、生活がある。

どんな事柄もそう、ただそこにあるだけで、
最終的に意味を見つけるのは鑑賞者である。

この部屋の中の色・形を見つめ、
何を感じるか。

とても優しい表情をした写真だった。


the magnificutcat 
『rainy street』
2016.8.22 - 2016.8.24
WEST : 1-A SPACE