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飯塚順子 海野晴絵 山本彗理子 『7:3 6:4』 2016.5.3 - 2016.5.5

飯塚順子 海野晴絵 山本彗理子 『7:3 6:4』 2016.5.3 - 2016.5.5

多摩美版画専攻の3名によるグループ展。
版画はもちろん、ドローイングあり、コラージュあり、アクリル画あり。
様々なアプローチで展開される作品展をご紹介いたします。


 7:3 6:4 という 数値がテーマとなった展示。
大人っぽさと子供っぽさ、若さと老いといったものを数値であらわしたものだそう。


おとなとこどもの狭間でゆれる年代である大学生。制作するときにも
いしきせずとも、そういった心境が反映されやすいのかもしれません。


版画専攻の三人展ではありますが、作品は版画だけでなく
スペースにはコラージュやドローイングなどが並びます。

ユニークな作品が多いのでじっくり見て回ることをおすすめします^^


まず印象的だったのが、こちら!

油性で顔を描いたふうせんを割り、プレス機で刷ったもの。
風船を使うという発想が面白い、風変りな作品です。


こちらが現物の風船。しぼんだあとだとちょっと怖いですね…笑


 『せいめいのよる』 山本彗理子

幻想的でロマンチックな背景とは裏腹な女の子の表情。
揺れ動く心の「葛藤」や「憂い」、「焦燥感」といったものが連想されます。



『フレアイ』 飯塚順子

写真では立体感がわかりづらいですが、大きな作品で、迫力があります。

ビジュアル的には少し気持ち悪いモチーフが多いですが、とてもエネルギーが
感じられる素敵な作品です。
画面には様々な手が表わされており、タイトルの「フレアイ」との関連性も感じられます。

『生態系』 山本彗理子

銅版画作品。細部まで表現された植物たちは思わず見惚れてしまうほど。
浮遊する動物がとぼけたかんじがありなんだかかわいい。


『bubble』 海野晴絵

こちらも銅版画作品。
細やかな作品で、線、点、曲線、直線、丸、模様、手できるあらゆるアプローチが
ここに表現されています。
みればみるほど、微生物や細胞など色々なものに見えてきます。


『Drawing』 海野晴絵

色の重なりがや配置にリズム感があり、暗色が使われてはいますがとても
ポジティブな印象をうける作品です。



ドローイングやスケッチも壁いっぱいの展示されています。

作家の考えの軌跡をみているようで、スケッチをみるのって私は好きです。      


ちょっとデザインチックなものもあったり。
一枚一枚はシンプルですが、見応えはたっぷり。

飯塚順子 海野晴絵 山本彗理子 『7:3 6:4』 2016.5.3 - 2016.5.5


展示は明日まで、ぜひ遊びにきてくださいね^^




【使用スペース:WEST 2-A】


DF STAFF ASUKA