版画はもちろん、ドローイングあり、コラージュあり、アクリル画あり。
様々なアプローチで展開される作品展をご紹介いたします。
7:3 6:4 という 数値がテーマとなった展示。
大人っぽさと子供っぽさ、若さと老いといったものを数値であらわしたものだそう。
おとなとこどもの狭間でゆれる年代である大学生。制作するときにも
いしきせずとも、そういった心境が反映されやすいのかもしれません。
版画専攻の三人展ではありますが、作品は版画だけでなく
スペースにはコラージュやドローイングなどが並びます。
ユニークな作品が多いのでじっくり見て回ることをおすすめします^^
まず印象的だったのが、こちら!
油性で顔を描いたふうせんを割り、プレス機で刷ったもの。
風船を使うという発想が面白い、風変りな作品です。
こちらが現物の風船。しぼんだあとだとちょっと怖いですね…笑
『せいめいのよる』 山本彗理子
幻想的でロマンチックな背景とは裏腹な女の子の表情。揺れ動く心の「葛藤」や「憂い」、「焦燥感」といったものが連想されます。
『フレアイ』 飯塚順子
写真では立体感がわかりづらいですが、大きな作品で、迫力があります。ビジュアル的には少し気持ち悪いモチーフが多いですが、とてもエネルギーが
感じられる素敵な作品です。
画面には様々な手が表わされており、タイトルの「フレアイ」との関連性も感じられます。
『生態系』 山本彗理子
銅版画作品。細部まで表現された植物たちは思わず見惚れてしまうほど。浮遊する動物がとぼけたかんじがありなんだかかわいい。
『bubble』 海野晴絵
こちらも銅版画作品。
細やかな作品で、線、点、曲線、直線、丸、模様、手できるあらゆるアプローチが
ここに表現されています。
みればみるほど、微生物や細胞など色々なものに見えてきます。
『Drawing』 海野晴絵
色の重なりがや配置にリズム感があり、暗色が使われてはいますがとても
ポジティブな印象をうける作品です。
ドローイングやスケッチも壁いっぱいの展示されています。
作家の考えの軌跡をみているようで、スケッチをみるのって私は好きです。
ちょっとデザインチックなものもあったり。
一枚一枚はシンプルですが、見応えはたっぷり。
飯塚順子 海野晴絵 山本彗理子 『7:3 6:4』 2016.5.3 - 2016.5.5
展示は明日まで、ぜひ遊びにきてくださいね^^
【使用スペース:WEST 2-A】
DF STAFF ASUKA