SEKI&MATSUI 『POINT』


SEKI&MATSUI 
『POINT』
2015.12.10 - 2015.12.14 at WEST 1-D

松井啓介、関陽子の二人からなる作品展。
個性豊かな二人の作品を紹介します。




昨年当館にてグループ展を開催した際の作品に新作を加えて出展している松井さんは、イラストレーションとミニチュアの立体作品を出展。

イラストは、昨年の展示で「目」を主題にして制作された作品がメインで展示されています。


どの作品もある種の不気味さを感じてしまいますが、意図したものなのかと聞くと「普段は何も考えずに描いている」と松井さん。
目というモチーフをこれでもかと言うほど前面に主張した作品には、吸込まれてしまいそうな力があります。これが目力なのでしょうか…。

こちらの作品のタイトルは『眼球構造』。
網膜、視神経、など眼球の部位を新聞の切り抜きでコラージュしています。


深い緑に赤のアクセント。
森をイメージした作品に潜んだ二つの「目玉」は絶えず鑑賞者を監視しているかのようです。
作品を見ることはあっても作品に「見られる」ことなんてなかなかない。だからこそ生じる違和感が作品の持つ魅力を引き立てます。




イラストのほかには趣向を変えて、ミニチュア作品が展示されています。
「次やるかはわからない」と言いつつも、ディテールにこだわった作品ばかりです。




関さんは和のテイストが印象的な作品を出展。
絵画作品は着物の生地を切り貼りしてアレンジすることで「和」を演出しつつも、雑誌の切り抜きをコラージュするなど現代アート的な要素も取り入れた前衛的な作品です。


モデリングペーストにより立体感を表現していることも関さんの作品の特徴です。
写真では伝わりづらいですが、ライトのあて具合や見る角度によってさまざまな表情を見せます。


色遣いのベースにあるのは「和」なのですが、そこに裸婦のモノクロ写真をコラージュすることで、一層モチーフが引き立ちます。
浮き立つと表現した方がしっくりくるかもしれません。




二人とも違った個性を持ちそれが表現されている作品ばかりでしたが、一口には説明できない、作品が醸し出している「違和感」のようなもの。意図したものではないそうですが、それが二人の共通点なのではないかと感じました。


【使用スペース:WEST 1-D】


DF STAFF isaka