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中央大学理工学部写真会



中央大学理工学部写真会による合同展示

「 日常 」

「日常」をテーマに撮影された
写真作品が展示されています。

GALLERY SPACE : 1-F





鑑賞者はおのずと「作品」として提示された「日常」に対して
日常と非日常の境目を探すことになるだろう。

そして、境目という指標が定まってからやっと、
自分の足場が固まって、鑑賞に移るはず。


「One Day」 功刀 将長


いつか、咲く日を夢見ている。
まずそんな言葉が浮かんだ。

一作業を終えて、一息ついて、
やっと冷静に先を見るための余裕が生まれた。

「いつもそこに」伊東 那穂


カメラ本体を上から覗き込んだら、
本物以上に綺麗に見えたんじゃないかなと思う。

本物はすぐ眼の前にあるのに、
不思議だなと思うし、だから写真は面白い。


「アリの冒険」遠藤 杏奈


ぐっと視点を下げて、地面スレスレにカメラを構えて、
アリの視点を模索する。

「誰かの日常は誰かの冒険」と添えられた言葉。
そう、だから誰かの日常は何時だって刺激的。


「その、あたたかな場所に向かって」須賀原 颯紀


大学の工房へ続く廊下を思う。
しかし、これから部屋から向かうのではなく、
作業を終えて、施設の外側へ、解放への歩みである。

「長い一日の終わり。そこは私をあたたかく迎えてくれる場所。」

この写真には映っていない、
変えるべき場所に向かっている。


「地上絵」田中 健太郎


「ナスカ」という前置きが無いと、
神秘さの欠片もないのだなと気付いた。

コンクリート、アスファルトという人工物で固められた足場に、
これまた有害なガス、塗料を塗布した結果。

ストリートアートと呼べるけど、
現代の地上絵と名付けた方が、この構図が活きる。


「子供以上大人未満」瀬田 孝平


この記事を書いている私は自動車免許未所持。
ということで運転に関して申し上げるならば子供以下である。
助手席または後部座席を陣取り、
知りもしない運転技術を駆使する運転手の一挙一動に厳しい評価を下す。
その立場、改めて考えると教官の立場なのかもしれない。
無事、免許を獲得できているといいなぁ。


中央大学理工学部写真会 『「日常」』
会期:2015.10.5 - 2015.10.8