Mc101 『4年後の沿岸』


『4年後の沿岸』 Mc101 
WEST 2-D [6/12-6/14]

毎年恒例となりました、Mc101さんの誕生日写真展のご紹介です。

東日本大震災から4年。
今年は東北地方太平洋沿岸のローカル線をベースに、公共交通にかかわる近況の
展示会となっています。




もともと東北が好きだったというMc101の河野さん。
震災の前から宮城県のローカル線などを訪れていたそうです。

鉄道系に疎い私は、勝手に「電車が好きな方の電車の写真展」(本当にすみません!)を
想像していました。
が、そんな短絡的な考えをふきとばす、重厚な展示内容!






「今の風景を残したい」という思いが重なって撮影された河野さんの写真は、電車そのものだけではなく、鉄道をとりまく人々や生活を丁寧にうつしとったものでした。
式典などの写真もあり、地元の方やその地域出身のアーティストの方との交流も多く持たれています。

作品の展示数もさることながら、各線の4年間の歩みと近況をまとめたボード、2ヶ月に1回のペースで発行されるフリーペーパー…
ご本人は「趣味の延長の部分が大きい」とおっしゃっていましたが、趣味とくくってしまうには申し訳ないほど。
写真だけではなく文章にまとめるというのも大変な作業量。片手間ではぜったいにできません。

「あまちゃん」の舞台になった三陸鉄道。
震災後、縁あって私も訪れたことがありますが、そのときはまだ一部区間しか列車が走って
おらず流された駅は跡形もない状態でした。

現在の三陸鉄道・島越駅の写真。
無事に全線開通し、新駅舎は本格オープンに向けて準備中とのこと。
この2年ほどご無沙汰だったので気になっていたのですが、写真で現状を知ることができて
安心しました。近いうちにまた訪ねてみようと思います!

こちら左下の写真は、「全線運転再開一番列車」。
乗車するか最後まで迷ったそうですが、とてもいい位置で撮影された写真です。


最近の週末は「必ずどこかの東北にいた」そうで、地元の方とお話したり、実際に現地で
感じたことをボードにまとめられています。
平日はお仕事をこなしつつ、これだけの作品をつくりあげるフットワークの軽さと情熱には感服としかいいようがありません…

震災から時間がたち、仕方のないことかもしれませんが、被災地の情報は極端に少なくなってしまいました。
停止した状態だった交通網は少しずつ、着実に復旧が進められています。
河野さんの写真をみて、これからの東北に興味を持つ方も多いはず。
本日最終日というのがもったいない…ぜひまた続きを見てみたいと思いました。

本日43歳のお誕生日を迎えられた河野さん。
毎年テーマは変わりますが、アプローチの多様さと情熱はかわりません。
次はどのような展示をされるのか、今から期待が高まります!

■過去の展示会の様子はこちら
  2013年 「いいね!」をもらった写真をA3に伸ばして展示する写真展
   2014年 42年、お世話になった電車に感謝する写真展


【今回ご出展いただいたスペース: WEST 2-D】



DF STAFF nakagawa