油画とはいえ、油絵だけではなく立体、水彩、絵本など、各自様々な媒体で、自由に表現を行なっています。
松原あい
松原さんは、一点の油画と、花や動物を描いた何点かの水彩画を展示しています。
一番目を引くのは、『変わりたくない』というタイトルのついた、藤色のワンピースを来た人物が振り向いてこちらを見ている油絵。
満開の花景色の中でたった一点曇る、ものを言いたげな人物の表情が、深く印象に残る作品。
https://twitter.com/mtbri6
佐野未織
五点の連作です。
暗い水の中(タイトルから想像するに土の中のものも?)に佇むのは、一匹の魚類。
うたかたによる魚の動きの描写や、光の表し方、そして主役となる一点の赤(魚)の視覚的な効果に佐野さんの技量が光ります。
タイトルが独特で、作品のコンセプトなども気になるところですが・・・。
今井美能莉
油画から離れたものを作ってみようとして、今井さんが今回展示物として選んだのは、立体。
以前から興味があり、独学で少しずつ制作を進めていた球体関節人形を、展示のために完成させました。
試行錯誤で作った作品には、満足と共に「まだまだ」という気持ちもあるのだとか。
また、これを作ったことで、「今度はこんなものも作ってみたい」と別の立体への意欲も湧いたのだそうです!
山下夏海
「油画ラブ」と公言する山下さんは、今回の展示の発起人。
人/動物/植物などの有機物に興味があり、無機物を描いていてもまったく楽しくないという山下さんは、三点の人物像と、四点の動物の油絵を展示しています。
彼女の中で人と動物を描くときは心構えが少し違うようですが、どちらの被写体もすでに確立させつつある独特の筆致で、見事に調理しています。
大変緊張感のある画面構成が面白く、さらに大きな作品も見てみたいと思ってしまいました。
https://twitter.com/chachan_2
南雲真優
南雲さんは絵本を展示しています。
いくつかのお話があり、それぞれ原画やパネル、抜粋された言葉などが展示されています。
また、『遭難少女とシャチ』というお話は、南雲さんが手で製本したものが置いてあるので、実際に読むことができます。
感動的ストーリーとダイナミックな絵をお楽しみ下さい。
https://www.facebook.com/mayu.nagumo.1
それぞれが特色を際立たせていて、ひとまとめにはできない展示『わちゃわちゃ展』は、5/6(水)までになります。
■今回ご出展いただいたスペースはこちら
<WEST 2-C>
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DF STAFF KOZUE