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ヘドウィグキャンディポップ 個展



絵画の自由さを謳うかのように、
派手な色と自由な曲線で絵画作品を制作。

11月24日まで開催された
ヘドウィグキャンディポップさんによる
絵画展の様子をご紹介致します。






絵を描き、写真を撮り、音楽活動もする、
多才なヘドウィグキャンディポップ氏。

支持体の上に現れる絵の姿、形は、
同氏の指紋が至る所に残っていると言い換えようか。
粘土を練る作業にも似た、
作家らしさがまんべんなく行き届く。




また、捻り出され、塗りたくられた絵の具は、
どれも彩度が高く、
支持体にはより強くイメージが定着する。

断片と言い換えては失礼かもしれないが、
物事の外側にあり、どうしたって目につく
輪郭が強調されている。




会場内には膨大な作品が飾られていた。
また、タイトルなど添えられてはいない。

私たちが眺めるのは、
絵具の付着の具合だ。

過度な装飾などない。
適切である、それが適切なのだ。

そこから何を読み取り、何を想うか。
その為に、時間をかけて向き合うべきである。




視点を変えるごとに異なる作品が
視界におさまる。

描かれた作品は、本体であり、
断片でもあると思う。

本質が無いのだとしたら、
その断片と出会う続けることで、限りなく近づける場所があるはず。




ふと、線や塗りつぶしが「何か」に見えた瞬間があった。
それを信じても良いはずなのだ。

でも自分なんかの想像を斜め上に裏切って欲しい
そんな思い、葛藤もやはり存在して。

ふと冷静になった瞬間に、
絵画の自由さを思い出す。

ヘドウィグキャンディポップさんの個展。

■2012年に開催された個展の様子はコチラ

ヘドウィグキャンディポップ 
会期:2014.11.22 - 2014.11.24

(ぱんだ)