EXHIBITION :「 GINGER ALE JAM 」
ピリ辛女子4人組による展示会。
SPACE WEST : 1-B
日本のロックバンド"くるり"も歌っていた。
ジンジャエールという炭酸飲料が持つ、
魅力とは何だろう。
甘ったるいカラメルの味、
舌を刺激するジンジャーの刺激、色。
ジンジャエールに溶けて、
見えなくなってしまったものたちのこと。
「 ピンクの宇宙 」 伊緒さん |
複数毎のパネルにて構成される今作品。
テレビや雑誌でも見たことの無い、
鮮やかで濃厚な宇宙だ。
彼女には、こう見えているのか。
赤みがかった瞳を通して、
宇宙や世界はこんなにも色付いて見えるのか。
パネルの一枚毎、個別に目を向けると、
また異なる情景である。
宇宙に居た、と思っていたが、
もしかしたらここは地上なのかもしれない。
ピンク色の雲の層が裂けて、
淡い朝焼けが見えてきた。
その現象こそ、彼女それである。
ERIKO IIDAさん |
イメージとはそれぞれに与えられた固有のものである。
が、私の思う「ジンジャエール」の色は、
正に、この方の作品であった。
深いブルーと眩しいイエローの組み合わせ。
また程よく丸みを帯びた輪郭線。
具体的な形をまとおうとして、
ちょっと違うものに変化してしまったような。
星新一の小説に登場する、
ありそうで実は無いものとか。
届きそうで届かない、
その絶妙なものたち。
Ropp(ROPPONGI YASUKO)さん |
多数のドローイングが貼り付けになっている。
四肢を忘れてしまった者もいるし、
一部をすげ替えられてしまった者もいる。
この紙の上では、それら全てが有り。
描かれた人物/動物たちは皆、
己の運命やすべきことを理解している
そんな表情だ。
もしそれが私達にとって可笑しいことだとしても、
私達の常識の外側にあるだけであって、
全ては何時だって平常運転中なのだ。
yuka ogawaさん |
赤いボーダーのTシャツ、
青いロングスカート、サンダル。
出かけ先でふと腰を沈めて、
熱心に何かの情報を眺めている。
羽根を生やした妖精みたいな子たちは、
その情報に面白さが隠されているのではないかと、
興味津々だ。
こちらは yuka ogawaさんが制作されている
漫画原稿の一部。
yuka ogawaさんの作品の中には、
日常の隙間に不思議な1コマが挟み込まれている。
その1コマが日常に与え得る影響力、
優しく響く作品。
8/24(SUN)までの公開
(ぱんだ)