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綾坂璃緒 初個展「femininity」



femininity=女であること。女性の特質、女らしさ。
女性性をテーマに透明水彩を用いた鮮やかな作品を展示致します。

綾坂璃緒 初個展「femininity」
WEST : 1-D にて開催中





「femininity -女であること。女性の特質、女らしさ- 」
「Girls illustrations -少女という性。- 」

この二つは会場の入口から入って、右側、左側。
それぞれ一枚ずつ額におさめられ、配置されていた。

長期間、少女を描くことにこだわりお持ちになっていたという綾坂さん。
初個展では展示会タイトルでもある「女らしさ」と「少女」を取り上げる。


「 le femme 」
2014年3月/透明水彩/アルシュ


この二つのテーマは「女性」の誰しもが持ち合わせているものである。
少女は成長し、やがて女になる。
時期を経てー

では、その時期とは?
もしかしたら思春期の前後かもしれない。
でも、もっと違うものじゃないかなと思う。


「 le femme (一部)」


自分以外の存在を受け入れることが出来た瞬間から、
少女は成長し、女になるのではないか。

綾坂さんの作品の中に登場する女性たちを眺めた。

少女は、手の届く場所を見据えている印象を受けるが、
女は、周囲の存在を認識し、自らのふところで受け止める余裕さえ感じる。


「少女だから、身勝手で良いし、その方が良い。
 だが、女性であろうとするならば、立ち振る舞いを学びなさい。」


そう叱咤されているようにも思う。
(※この文章を書いている私は男性である)


「 ロックハート城にて 」
2013年7月/透明水彩/アルシュ


「夢を見る」ことと「夢を叶える」ことには大きな開きがある。
願望を現実にする為には、お金、美貌、権力、腕力...きりがない。

いつまでも、夢見る少女じゃいられないのです。

誕生からここまで自らを守ってくれた殻を内側から破り、
裸になって、外界にある自分以外の存在を受け入れる準備が済んだのならー


「 初恋 」
2014年7月/透明水彩/アルシュ


弱さと強さを兼ね備えた、女性になれる
のかもしれない。

最初から強い、なんてことは無い。
弱かったから、強くなれた。

ー身を以て、知っているか、いないか。

「femininity-女であること。女性の特質、女らしさ-」
「Girls illustrations-少女という性。-」

この二つを単独にすることなく、繋げ、
成長の軌跡を魅せる綾坂璃緒さん個展。

お見逃し無く、7月27日(日)までの公開です。



(ぱんだ)