日本女子大学写真部 『六月展』[303,304:6/28-6/29]

303と304という2スペースを使っての展示です。
303は自由作品、304は「ドキドキ」というテーマに沿った展示です。
のびやかな感性で撮られた作品や、鋭い視点で切り取られたものが多いです!



上の写真も、そういう写真のひとつ。
友人を撮ったものでしょうか?
もう一枚同じ被写体の写真があるのですが、写真に撮られるための「よそゆき」の顔とは程遠い表情で写っているのです。
ある種の説得力、生々しさを感じました。


単に「桜が綺麗」で終わらせない、入り組んだ構図の面白さに惹き付けられる作品。
遠景が霞んで、幻想的ですらあります。


 「母」と題された一連の作品。
家事をする「手」のみの母の肖像。
どんな顔なのかわからないのに、圧倒的なリアリティーがあります。
撮った人の母に対する敬意、感謝まで伝わって来るようです。
日本の家庭における一側面まで表れていて、はっとしてしまいます。
私は「母=家事、料理」とは限らない家庭で育ちましたが、それでもこの写真をみていて「お袋!」という気持ちになるのは何故なんでしょう。


 ネジ、ナットが並んで凸凹した感じだとか、その錆具合だとか、触れないのに触覚的に気持ちのいい一枚。

 左の二枚は「みあげる」、右の三枚は「表情」というタイトル。
一枚じゃなくて、見比べる・並べることで成立する作品。
行き来して、写真と写真の余白をじんわりと楽しみました。

以下はテーマ展「ドキドキ」の紹介になります。
撮っている人が女性だとか男性だとかそういう目でなるべく見たくはないと普段思っているのですが、それでも「女子大生が撮ったドキドキ♡をテーマにした作品」という字面には、夢とインパクトが詰まってる気がしてなりません。
そこで既にどきどきしました、すいません。

こういうのが無理なくさらりと撮れるのは、今だけなんじゃないでしょうか。
被写体も構えず、撮影者も過剰に演出せず、状況や感情がすっと自然に伝わってくる写真です。

 電車を撮ろうと構えている友人を見つめているところでしょうか。
これから電車が来ようとする暗がり、画面奥へ延びて消える黄色い線と蛍光灯、直線の多い構図が画面に緊張感をもたらしています。

 不意に見つけたハート形。


上の二枚の写真には思わず「わかる、わかる」と共感してしまいました。
生け垣を抜けた先とかトンネルの向こうとか、未知の世界を想像してわくわくどきどきしてしまうこの感じ。

二日間のみの展示なので、今日終わってしまうことが、なんとも惜しい展示です。
もっと多くの人とこのどきどきを共有したかった!


DF STAFF KOZUE