割れたガラスの欠片、パズルの1ピース、記憶の断片・・・。
様々に考えられるたくさんの「piece」があります。
そんな「piece」というテーマから感じたことを各々の作品で表現してみました。
今回の展示会は、学校を卒業し、一度バラバラになった
「piece=(私たち)」が再結集して、新しく作りあげた展示会です。
秋田公立美術短期大学13期生 6人による展示
「 piece展 」
- member -
45/illustration
chibaaam/animation movie
ふみお/illustration
hasegawa/photograph
onoz saki/illustration
いとうみき/illustration
ふみお 「 個性 」
シンプルな姿をしたキャラクターたちが
わたしはキャラクターだ、と述べる。
character のアルファベットが指し示す意味は
カタカナとはちょっと違って。
ポップだけど、奥深いことを語るカワイイ子たち。
いとうみき 「 houseki 1 」
大きな宝石/小さな少年
ブルーの宝石に腰掛けて物思い。
思考が宙に浮いているような目をしていて、
その瞳のある場所に、宝石をはめ込みたくなった。
と、ここまで書いて、
私の目には彼がドールに見えたのだと気付く。
とすれば、そうだ、ピースだ。
45 「 スコープ 」
小さな頃、父親が買ったオペラグラスを覗き込んで
そこから見えた景色は刺激的だった。
それは肉眼では見えないものが見えることや
こちらの存在を知らせることなく
こっそり覗ける背徳さが理由だったと思う。
そのとき見えた像は、この作品のように、
なぜか脳の後ろに焼き付いた。
不思議だけど、この作品の通りだったのだ。
hasegawa 「 春 」
切り取られた写真作品の数々。
それらはボックス状に形をなしている。
中は空洞なのかもしれないけど、
そのときの記憶とか匂いとかが
詰まっているように思う。
この箱が集まって、私達を形作っている。
chibaaam 「 Piece of mind of a girl in life 」
少女をモチーフにした映像作品には
白いヴェールがかけられていた。
作品背後に散らばる宝石状のイラストは
天井からそそぐ光に向けて浮上するよう。
映像作品一つ見せるにしても、
ディスプレイの外見をうまく隠すなど、
細かい配慮に唸りました。
onoz saki 「 Color piece 」
緻密な作業の反復によって制作された作品。
一度描かれた絵を切り貼りすることで、
再構築されています。
また再構築された画面上に再度手を加えて、
これらのピースは2つの意味を与えられた。
言葉にするとシンプルなのだけど、
いやはや、作品現物を拝見するとそうシンプルじゃない大作。
2014.3.21 - 2014.3.23
(ぱんだ)