韓国出身のアーティストJAEICK JANGさんの個展を102にて開催中です。丸いパーツで構成された立体とインスタレーション、平面作品の展示です。
丸く、くり抜かれたシートを何枚か重ね合わせた作品。一番手前の黒い作品は丸い形の中にキューブ状の形態が見え隠れしています。
重ね併せたシートのズレがまた新しい形態を生み出す。
円と四角、相反する形状が平面上で共存し、新たな視覚効果をもたらします。
こちらはくりぬかれた丸いシートを連結させたインスタレーションです。
丸い形状の連続で四角を形成しています。
よくみると一つ一つのパーツが金具によって連結されています。
これを手作業で行っていたとしたら(憶測ですが)なんと地道な作業でしょうか。
円を繋ぎあわた作品を椅子に被せたインスタレーション。作品を立体物に被せるとそこには3次元の物体として立ち現われます。まるで平面と立体の領域を媒介しているかのようです。
JAEICK JANGさんの作品は円形と四角形、平面と立体、地と図、といった相反する領域を曖昧にする作用を持っています。また連続した円形のシートはそれ自体が圧巻です。
どうぞ会場にてご覧下さい。
DFスタッフ上園