飛田栞個展 「食べものであそんじゃいけません」～好奇心でつくる写真展～ [2-C:9/16-9/22]

見ての通り、ピンク色のアスパラガス。

鮮やかな背景に浮かび上がる、これまたショッキングな色をした食べ物たち。
作家本人が解説するなら別ですが、タイトルと作品さえあれば、紹介する身としては何を書いても蛇足になってしまう展示です。

気になるなら、見に来られては如何ですか。
そんな言葉しか浮かびません。

飛田さんは、杉野服飾大学で学ぶ学生さんです。
雑誌という媒体を制作することに興味があるという飛田さんは、ファッションを「モノ」ではなく「コト」として捉え、服に留まらず、映像、写真なども使い表現活動を行っています。

例えばこちらは「異素材ジャケット」。
持病（腹痛）の薬の空容器で出来ています。
写真の被写体は自分、ロケーションはトイレ。ジャケットを作り、着て、写真作品にしているところが、飛田さんのいう「モノではなくコト」としてのファッションですね。

こちらもテーブルに向かい合った二人とテーブルクロスが一体となった服をモチーフとして、展開される映像作品です。

こういった活動をしてきて、今回は写真。もはや作品自体は服ではない。けれどもまさに、「モノではなくコトとしてのファッション」。作品を飾り展示空間を作る、そこで見に来た人とのインタラクション、コミュニケーションが起こる。そこまで含めて飛田さんの「ファッション」なのではないかと思うのです。

http://s0529.blogspot.jp/

DF STAFF KOZUE