バナーエリア

このブログを検索

#やきとりa


東京家政大学造形表現学科在学中
やまざきえりこさん
いしいめぐみさん
hitomiさん

女の子三人組の三人展
WEST : 1-B にて




今回のテーマは『 動物 』
作家毎に好きな動物、モチーフを選択し、
制作された作品を展示/販売されています。

勿論、動物といっても実在する動物だけ…
とは限りません。



やまざきえりこさんは、うにょうにょ。
軟体動物よりも軟体な生き物たちを描きました。

深海やら秘境やら、私たち人類がまだ到達出来ていない場所には
まだ未確認の生命体がわんさかいることでしょうが。
想像の世界においては、無限大。

うにょうにょしている部分は、
足なのか?口なのか?手?髭?胴体?




" しょうじょ " と名付けられた二枚組のキャンバス作品

髪と輪郭はそれぞれ一筆書きが可能な程、簡略化されている。
首もとの点線はネックレスを表したものか。

鮮やかなピンク色に染められた髪、
大きく見開いた目と睫毛。
現代、もしくは近代に活きる少女の様相。

要素を削いで、削いで、
原木のように立ち上がる容姿は、生命の根源に近付いて行く。




さて、三人とも造形表現学科に所属ということで
それぞれが立体作品を展示なさっています。

やまざきさんは、うにょうにょした生命体を具現化。
その柔らかそうな皮膚にぐさぐさと、
草木や人工物が刺さっているのだけど。
実に平和な表情であります。




現存する動物たちをモチーフに制作されました、
いしいめぐみさん。

大きな画用紙の中にぽつんと描かれたその様は、
突然、この場所に放り込まれて驚き固まっている表情にも見える。





光沢のある支持体(プラでしょうか)に描かれたのは海月
絵具のきらめきを活かした描き方をなさっていたので、
今回はあえて、照明の光も取り込んでお写真を撮りました。

海の中で、ゆらゆらと揺らぎ、
時には人を刺したりと決して穏やかなことばかりではない
海月ではありますが、この光景は、とてもとても。





いしいさんの立体作品は、表情を描かずとも、
その佇まいで読み取れる空気があります。

あえて、表情は無い方が読み手が一歩踏み出して
読み取ろうとするかもしれない。

私が私であることの主張が抑えられているけど、
やはり主張しているのだ。





hitomiさんが描いたこちらの作品

「 あらいぐませんせい 」

ちょっと困った顔したアライグマ二匹を
女の子がひょいっと抱きかかえている。

指先をこすり、重ね合わせて、困った顔。
何かを洗いたい、洗いたくて仕方がない、顔。

それを知ってか、知らずか、
見降ろす女の子の表情との対比が良い味出している。





こちらは販売もしております、ポストカード。
先ほどと同じくあらいぐまくん、登場中。

ぽけーっとした表情は何も考えていないくらい幼い。
抱える少女とともに生きてきたのかな。

外国人のお客様が笑顔でお買い求めくださいました。




hitomiさんが展示されている立体作品はこちら
おわかりになりますでしょうか?

「 ヒョウモントカゲモドキ ごましお 」です。

ご自宅でペットとして飼われているそうです。
写真だと感じられないかもしれませんが、
結構大きいです。
大きいということは、重量も、ずっしり。





目元の表情、切り込みの鋭利さが目を引きました。
ちょっと上から見下ろして細長く伸びる目元。

そして表面の模様として焼きこまれたブルー。

実生活にも馴染んでいる、彼への愛着が見ている側にも伝わる作品。


----

展示会は明日 8/6 が最終日となります。

(ぱんだ)