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she 2013 s/s collection 「○△□」


まる、さんかく、しかく
ふぞろいのみっつのこころ
春の風と夏のにおいにゆれる
六月、魔法をかける

WEST 1-A
sheさんによる初めての展示・販売会です。
もはや、服の展示と言うよりも
空間をデザインされているかのような完成された展示風景です。


什器でレイアウトをしっかりしているわけでもなく、
雰囲気のある小物で差をつけようとしているわけでもありません。

無垢な空間の中に展示された服が静かに展示されている様子。


ワンピース、スカート、ブラウス。
女性的な色味と形でまとめられた今回の展示は非常に繊細なイメージ。
作図からパターン、裁断、生地選び、縫製までsheさん自身が行っているからこそ
背伸びせず、ありのままに自分が表現したいものが形になっているのだと思います。

そして、これらの作品には細部に渡り
sheさんの人間性がそのまま現れているようです。



表面のさらっとした生地感
そこからさざなみのように流れるゆるいギャザー
小さな宝石のようなボタン

ひとつひとつ選ばれた素材がお互いを生かすように存在しています。



配色はもちろんのことですが、
素材の組み合わせ方も着目すべき点です。



ぼくの個人的な感想ですが、
裾の仕立て方がすごく好きです。
丁寧に丁寧に、愛情を込めてつくられているのが伝わってきます。



こちらもそう。
この「ふわっ」とした感じの出し方がとにかく素敵なんです。



袖口もこのふっくらとした感じ。
あえてステッチなども入れず、袖口で折り返し、
素材が出せる自然な風合いを生かした仕立て方。


sheさんは、何かを表現することをずっとしたいとおっしゃいました。
今回はたまたま大学でファッションを学んでいたのでファッションの展示でしたが
展示するものがなんであろうとも、きっとこの空間は同じように生まれるのだと思います。

今回は3日間の展示でしたが、
またsheさんの作品を見るのが楽しみです。

sheさんのツイッターはこちらから


- けんや -