明るい陽射しが差し込む中、企画展ファッション展2日目。
WEST 1-D では文化服装学院夜間部在学中の５人グループによる展示が行われております。
“ 脱 出 装 置 ”
部屋に置かれた４体のトルソー。
そして天井から吊り下げられた写真。
言葉で説明をすればそれまでですが
細部に至るまで作り込まれたドレスは言葉に出来ない美しさがあります。
コサージュが胸部から肩を渡り、背面腰のあたりまで縫い付けられています。
そこから尾っぽのように広がる極めて薄いフリルからは、
凝ったデザインながらも“軽さ”を感じさせます。
また、色のグラデーションも大変美しく、落ち着いた色味で上品さを演出している。
一見するとシンプルなデザインですが、
ディティールにはかなりのこだわりが見える１点。
胸元の刺繍は光沢のある色を用い、過剰な装飾は施さない。
そうすることで、
ウェストラインのリボンベルトと首もとのネックレスとの
絶妙なバランスが生まれています。
右身頃の胸元から上を大きく削ったアシンメトリーデザイン。
曲線を意識して作られているようにも見えます。
スカートの中にはパニエを仕込み、
ボリュームを出して上半身との差をつけています。
最後の１点は全体がすらっとしたデザイン。
シースルー地を用い、上品さに加え妖艶さも併せ持つドレス。
写真の腰部に巻かれた飾りベルトが大変凝ったものになっています。
ファッション展に相応しいドレッシーな展示会でございます。
6/29 までの脱出装置を是非お見逃しなく☆
--- けんや ---
