女子美術大学生二人による展示会
" Black&White "
モリトウアヤカさん/チェ・ミンジさん
Space / WEST : 1-A
スペース入り口付近に飾られているのは、
モリトウアヤカさんの作品。
言葉に出来ぬ激情が色に置き換わり、
形を成す。
「臓器が好き」と仰るモリトウさん。
作品の解説をお願いすると、
至る所に、人体/臓器のモチーフが用いられていました
また建築物もお好きなんだそうです。
人の営みが行われる場所。
それは生も死も日常をも知っている場所。
特徴的である、情熱を持った色使い。
この配色を迷うことはほぼ無いとのこと。
パネルの上に紙を貼り、
上に乗る絵の具、ジェッソ。
天井から照らされる照明により影が生まれるほど、
起伏のある作品。
作品を一部切り取ったこちらの部分は
「人体の骨」 がモチーフとして取り込まれている。
ここで描かれた"骨"は、
肉をこそぎ落とした後の骨ではないだろうか。
人の匂いが残っている気がするから。
ー 作品にタイトルは添えられていない。
与えられた色形を手がかりに、
その対象を感覚で捉えてゆく。
スペース奥の壁面には、
チェ・ミンジさんの作品が飾られています。
チェ・ミンジさんは、F0キャンバス6枚に
鮮やかな花の絵を描きました。
写真を元に描いた花達は、
人肌のように、血が通っているかのように瑞々しい。
どちらかと言えば、果肉に近い。
パステルカラー がお好きだというチェ・ミンジさん
描いた6本の花を横に並べて、
モリトウさんと同じく作品のタイトルは無い。
凛 とは違う。
内と外とを意識し、
バランスよく成立している印象。
また、細かい線を描くことが楽しいそうで、
花弁の筋を一本一本丁寧に筆でなぞった今作品は
特に品のある佇まいであります。
お二方ともホームページはお持ちではないとのことですので、
是非、直接会場にて作品をご鑑賞ください。
5月13日(月)までの公開
(ぱんだ)