YoRuさんの写真展、『廃墟マジック。』が始まりました。
ここは、とある廃ホテル。
テーブルの上にはビール瓶や吸い殻がそのまま残っています。
「当時はたくさん人が居て賑わっていたはずなのに、今は人もいなくて、例えば5年10年したらなくなってしまうかもしれない、崩れてしまうかもしれない。そういうところに惹かれるんです」とYoRuさん。
団地や工場などの無機物、そして朽ちてゆく人工物。そうしたものに時間や歴史を感じると言います。
まるでそこだけ時が止まってしまったかのような錯覚。そういう日常と違う時間の感覚が廃墟の魅力の一つです。
YoRuさんはとにかく廃墟が好きで、無性に廃墟に行きたい衝動もしばしば起こり、よく廃墟の本をめくっては「次はここに行きたい」と考えているのだそうです。ただ廃墟は地図にも載っておらず、行っても辿り着けないことが多いそうです。2、3度訪れてやっと見つけることもあるのだとか。
廃墟でYoRuさんはひたすらシャッターを切っているそうです。 「このいつかなくなってしまう美しいものを残さなければ」という想いで。
会場ではポストカード、カレンダー(今年のもの。来年のものは12月に販売予定)、冊子が買えます。
今回の目玉は新刊、『THE GHOST NOISE SILENT』。
今までのようなテーマにそった廃墟写真集ではなく、これまでのYoRuさんの軌跡を閉じ込めた作品集になっています。関東、静岡、沖縄など多くの廃墟の写真が詰まっています。
YoRuさんが切り取る「廃墟マジック。」にあなたもかかりたくありませんか?
http://lastendworld.jugem.jp/
DF STAFF KOZUE