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Paul Lacotta 『Draw My Axe』 [1-C:7/23-7/25]

ニューヨークを拠点に活動するポール・ラコッタさんの展示です。


楽器を描いているポールさんですが、それぞれの楽器は単独で存在し、音を奏でるでもなく静止している印象を受けます。ポールさんは自ら演奏もするそうですが、どちらかというとデザイナーとしての視線を(少なくとも絵を描く時は)楽器に注いでいるのではないでしょうか。

こちらは、マリンバ・ソファーという文字が読めます。

 これは、マリンバ・モニュメント。
楽器を演奏するものという機能をさし置いて、デザイン性単独でも感動しているのではないでしょうか。

また、細かく見ていくと一つの楽器の中でもポールさんがどこで最も感動したのかが伝わってくるように思います。例えば上の絵だと、

どこよりもこの接続部分がはっきりと描かれ、丁寧に塗られています。ここの部分が目立つように、他の部分のデッサンはやや崩れ、色の塗り方もやや雑に行われている、そんな気がしてならないんです。そうすることによって、かの接続部分がより美しくより際立って見えてきます。

ポールさんの展示は、7/25までになります。

DF STAFF KOZUE