一昨年も展示を行った二人なので、個人的には前回からの成長や変容が楽しめました。
まずは、ViskyCrownさんから紹介します。
前回は鉛筆とデジタルで少女や美青年を描いていたのですが、今回はプロフィールに「絵画、イラスト、漫画、媒体を問わず美しい男性を創り出すことに心血を注いでおります。」とあります。「心血を注ぐ」という情熱的な表現に、ぐっときました。
今回はアナログが三点展示されています。
どれも前回より技巧的にも格段に上手くなり、よりパッションが感じられる作品となっています。その中でも、この作品が一番気に入りました。
本人の真剣さ、作品の耽美さは、泉鏡花の作品を思い出します。『海神別荘』なんて、美しすぎて思わず笑ってしまうほどなんですが、この作品を前にした時にもあまりの耽美さに笑ってしまいました。(私は耽美なものが大好きですが)
描写にも作者の心血や息遣い、興奮を感じます。
破けた服の断片、さくら色の乳首や体のライン、命がけで描いているに違いありません。
エアーブラシの使い方も耽美さに拍車をかけています。
輪郭や顔のパーツのみ細く鋭い線で描かれています。まつ毛の震えまで伝わってきそうです。
もしや本当に血を混ぜて描いたのではないかと思われるほど、唇の描写からも並々ならぬ執着が伝わってきます。
とにかく美しい!!美しさこそが万物の尺度!
これだけの美意識の高さ持って、この先も人々を啓蒙し続けて下さい!
http://visky.boy.jp/index.html
お次はくしけたゆかりさん
前回は人物、キャラクターを中心としたイラストをデジタルで表現していたのですが、今回は風景画、抽象画をアナログで描いています。
名前が一緒じゃなければ、同じ人だとは気がつかなかったです。
紙に鉛筆、色鉛筆、ペン、水彩絵の具などで描かれているようです。
サインの下に「冬の街」とタイトルまで入っています。
この作品に至っては、鉛筆の線のみとなっています。
これ以上はもう削ぎ落とせないのではないでしょうか。
ここまでいってしまって、もう以前のような絵は描かない(描けない)のではと感じました。
植物が描かれた作品。
質感が変えてあり、植物が生い茂っている様子を表現していることもわかるのですが、あまりにべたっと塗られていて、自然を描いているのになんとも閉塞感、圧迫感を感じる絵です。
見ていると段々、苦しくなってきませんか?
その苦しさ、ゴヤの絵を見た時にも感じませんでした?
私は前回の展示と今回の展示を見て、何故前回から作風が別々だった二人が一緒に展示をするのか、わかったような気がしました。二人とも、逸脱した何かを持っているんですね。
DF STAFF KOZUE














