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根木えりー展


EAST : AP-6,12

「パターン」という言葉を連想すると、
チェック、ドット、ストライプやら。
記号的なモチーフが頭に浮かびます。

根木えりーさんの作品は、
絵を一つの記号として、パターンの海に落とし込みました。
それは、絵の連鎖による新たな可能性の提示でもあります。


ハット、ストール、シャツ、パンツ、シューズ。
全身コーディネイト。
決して派手な色ではないけども、
目を引くのは、間違いなくパターンの影響。


長時間、彼女の作品を眺めていると、
プリントされた作品の本来の光景/事象が、
ゲシュタルト崩壊していくのです。

シューズにプリントされたのは"シューズを履いた人の足元"
とてもわかりやすい。
それが、眺めていくうちに、崩壊して、
足元とか、そういうんじゃなくて、
「そういった現象」として捉えてしまうようになる。

全身に渡って、配色が統一されていることもあり、
一緒くたになって、ビジュアルが観者の意識に突き刺さる。

その先端はとても不思議な形をしているのです。


(ぱんだ)