WEST:1-G にて公開中 "イタチモドキ"
イタチもどきさんとMOGIさんによる二人展です。
壁面でお二人の作品はぱっきりとわけられています。
タイトルの表記もなく、ただただ、摩訶不思議な描写に
観者は目を向けることになります。
イタチもどきさんの作品はこちら。
鮮やか、混じりけの無い色の肌を持つ生物・・・、
の目玉から突き出てくる指先。
指の折り曲げられた方向から察するに、
複数人の指が交じっています。
もしくは、そういう生き物の指。
そんな痛みが目前にあるというのに、
痛みを表に出すことをしない。
もう一枚、イタチもどきさんの作品をご紹介します。
これは瞳、でいいのでしょうか。
瞳は広がったのち、底を失ってしまったようにも感じます。
顔を覆う皮膚の色も黄色、もう腐敗に片足を突っ込んで、
より内に迫る皮膚は剥がれ落ちて、肉が露出しているではないですか。
部屋に、この絵があって。
その部屋に自分が居たとしたら、
どこに居たって、見られていて、見抜かれしまうような。
壁面移って、MOGIさんの作品です。
配色も景観もゆるりとペースダウン。
奥で壁にもたれかかっている動物はぺんぎんっぽいけど、
ぺんぎんではない。
手前は鹿っぽいけど、鹿じゃない気がする。
だって首をばっさり切られて、中から鹿っぽい生物が溢れ出てるもの。
そして、頭上から降り注ぐ光をさえぎり、影を作る。
これまた妙な光景なのですが。
それにしても、奥のぺんぎんっぽい生き物がかわいい。
あれは乳房なのか、それとも手なのか。
いやはや、飼いたい。
その横に並ぶMOGIさんの作品。
画面がレイヤーを何層かに分けているように描写された一枚。
線の太さ、色に意識を配り、
レイヤーの薄皮を一枚一枚剥がしては確認。
その後、レイヤーを意識の中で統合して、一枚の絵として見る。
是非、挑戦してみてください。
今展示は、10/31(土)までの開催となります。
ご来場お待ちしております。