WEST:2-B,2-Cのスペースにて展示中、写真展。
多摩美術大学写真部二年有志による「ひかりのおんがく」
展示の様子をご紹介させて頂きます。
こちらの展示を見ていると何故か。
「写真」を展示しているというよりも、
風景/被写体を印刷した四角い紙を展示している、という印象を受けました。
作品を見ていくに連れて、どんどん無機質なものに見えてゆく。
人物が少ないから、という理由ではなく。
恐らく、カメラマンの温度がそのまま反映されているのではないでしょうか。
感情の起伏を押し殺し、ボタンを押す。
被写体を被写体としてボタンを押す。
その冷静さが像になっていて、
クーラーをつけていた部屋が更に涼しく感じられるような。
冷静であるということはイコール無感動ではありません。
美しい情景に目を奪われて、身動きができない中でも、
僕らは感動していたりする。
個々の作品タイトルは提示されていませんが、
それが作品/展示を作る一要素にもなり得ています。
日常の呼吸を一人一人が冷静な視点で捉える
とても丁寧に組み上げられた写真展です。
展示は明日が最終日となります。
皆様のご来場、お待ちしております。