昨日からWEST:1-Dにて展示が開始された、
鹿と手袋 "people"
宮城亨さん、haimuさん。
二人によるイラストレーション展示となっております。
描かれた人物達は全てバストアップ画。
スペース中央を見つめる、語らない視線を見に受けながら、
作品を拝見して参りました。
油絵での人物画、haimuさんの作品。
今回展示されている作品の中でも、特に好きなのは二枚目の女性。
向かって右側が光源らしく、左側、鼻による影が見えます。
決して暗闇に身を置いているわけではないのに、
にぶい光がとても眩しく感じられました。
目がつぶれてしまう、とは違う、
目を細めて、彼女を注視するような。
デフォルメされた人物画、宮城 亨さんとhaimuさんの合作です。
宮城さんがラフを描き、haimuさんが着色しています。
カートゥーンの世界に刷り込まれているかのような身体的特徴。
似顔絵のように、重要なパーツを変形/肥大化させたのち、
人物像が形作られています。
人物の肌の色、それは実際の色を表現しているものではなく、
内面を表面化した結果であるように思います。
暗い配色が多く振り分けられた画面の中に、
「ふと光る何か」、「曇ってよく見えない何か」のいずかれが個々に見えました。
後者に関して述べるなら、漫画/アニメでも多様されている、
サングラスが外光を反射して瞳が見えないけど、不敵な笑みを浮かべているシーンのような。
それらをも包括して、キャラクターとして定着しているから、
ダークポップな生き物として、画面の中を動き回るさまが想像できてしまいます。
気になる展示期間は明日が最終日となります。
お見逃しのないよう、ご来場お待ちしております。
ぱんだ