―原点回帰― ゆたかな暮らしを考えるきっかけを。
6月1日、ついにデザインフェスタギャラリーが再オープンします。
作家さんの作品が以前のように展示室へ並ぶまでの間は、足を運んでくださる皆様に少しでもギャラリーの雰囲気を楽しんでいただきたく、当館の母体である「東北牧場」の写真展を開催します。
東北牧場ってなに?どこ?と思われるかもしれませんが、青森県にある当グループ発祥の地がこの東北牧場であり、今もサラブレッドの生産から調教まですべてを一貫して行っています。
また30年以上に渡り、完全無農薬・無化学肥料による循環農業を実践してきた日本でも数少ない牧場です。
循環農業について簡単にお伝えすると、サラブレッドと飼っている鶏のフン、馬房の敷き草や牧草といった自然から出たものだけを熟成させ堆肥をつくり、それを土へと還します。
作物を育てるのに農薬や化学肥料は一切使わず、自然のものだけでできた有機肥料を使って栄養価の高い土づくりを行うことが、循環農業ではなにより重要となります。
本当に自然の力だけで育った作物を収穫し、それを飼料として馬や鶏が食べ、また土へと還っていくサイクルで行う農業形態が「循環農業」です。
牧場の土はすべて無農薬なので自生する山菜や野草も都会のものとは違い、安心して口にすることができます。
特に野草は古来から薬草として重用され食べられてきたにも関わらず、昨今は食べる物があり余り、身近に生えていながらその価値が忘れられていました。
近年はSDGsが重視され、持続可能なこと、サスティナブルかどうかがモノの価値のひとつにもなってきました。そんななかで野草は今、その存在が見直され、自然環境のことだけでなく、ライフスタイルそのものに問いかける食材としてまた少しずつ注目され始めています。
今回の展示では、自生する野草や牧場で収穫できる野菜、畑でしか見られない野菜の花、平飼いしている鶏とその卵、サラブレッドなど、牧場のありのままの姿をお伝えする写真展示となっています。
オープンに向けて少しずつ準備を進めてきました。
30年分の歩みと共に記録は撮りためてきたので、展示内容も日々変化していきます。
なにもないところから生み出し、つくり続け、いつでも「今をベスト」と呼び、そしてまた進化を続けるのがデザインフェスタギャラリーであり、それが東北牧場の姿でもあります。
古いものが新しいとされる現代で、本当にゆたかな暮らしを考えるきっかけになればと思っています。
まだまだ人混みを避けたいタイミングではありますが、近くまでお越しの際は、ぜひお立ち寄りください!
Information
東北牧場の写真展
2020年6月1日(月)~ 随時変更有
OPEN 11:00 - 20:00
OPEN 11:00 - 20:00
展示館:GALLERY EASTおよびGALLERY WEST