『Rieのアート部屋』
RieTatsuki
2019.12.3-2019.12.5
[WEST 1-D]
RieTatsukiによる初の個展『Rieのアート部屋が』が開催されました。
学校を卒業して以降しばらく筆を置いていたRieさんは今夏から作品を制作しはじめ、夏のアートフェアにて作品を発表、今回が初の個展となります。
アーティストとしての新たなスタートを切るための振り返りとなる本展の様子を写真とともにご紹介いたします。
その中で注目してほしいのは”りえ”という習字の作品。Rieさん曰く、「主題はりえなのに、名前もりえ、印もりえ、なの。まさに今自分がアーティストとしてやろうとしていることをこの頃から体現してるんだよね」とのこと。習字の作品からは、しがらみに囚われない、自身を表現したいというシンプルな気持ちを原動力に作品を作るRieさんの原点が見えます。
幼少期の作品にはいつ頃描かれたものなのか日付が。ご両親が残してくださっていたのだとか。
今を彷彿とさせるような作品も。
今は無きこどもの国という施設で描いた作品、なんとデジタルなんですよ(!)ある意味歴史的な資料価値のある作品では?
ブランク期間を経て、アーティストとして生きる第一歩のために制作した作品がこちらの3作品。骨と花をモチーフにし、左から慈愛、自愛、敬愛、を表しています。
骨というと肉体が無くなった後に残るもの、いわゆる死の印象を持たれると思います。しかしRieさんは骨とは人間を形づくる土台であり、始まりというポジティブな意味を持つものとして捉え、作品として昇華しています。
これらの作品は実はカラーボードと色鉛筆で描かれているのですが、この作品をお披露目したとき、「これは文房具で描いているからアート作品ではない」など様々な批判をいただいたんだそう。
「アートの専門のことは何もわからないから、最初は言われた通りにするべきかな、と思ったけど、自分が表現したいことを描くことにそれって関係ないよね」とニッと笑いながら語るRieさん。
ビジネスや学術的なことを考えるとアートとはこうあるべきという風潮がどうしても出てきてしまいます。しかしアートは本来型にはまらないもの。しがらみもなにもない、Rieさんの作品を見ていると、表現するということに対して、改めて初心に立ち返るような気持ちにさせられます。
先日OLをやめてアーティスト一として活動する決意をされたRieさん。来年は海外で展示するぞ〜とのこと。その自由さと行動力に天晴れです。
来年も当館にて個展を開くとのこと。その時にはどんなRieさんの世界を覗くことができるんでしょうね。今後の活躍が楽しみです。
作家紹介
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staff minako