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The Cradles to Graves 『ボリショイふたり大サーカス』




The Cradles to Graves 
『ボリショイふたり大サーカス』
2019.11.25-2019.12.1
[WEST1-C]

作風の全く異なる2人の作家さんによる展示が開催中。
原宿にいることを忘れてしまうような落ち着いた空間が広がります。
それぞれの作品から見えてくる物語をお楽しみください。




平面作品は大関さん、ポーチなどの小物は榎本さんが制作しています。
今回、共通のコンセプトなどはなく、それぞれが普段制作しているものを展示しているのだそうです。
作風は全く異なるにも関わらず一体感があるのはなぜでしょうか。
その一体感の中にもお互いの作品のいいところを引き立たせあっている気がしました。

このブログでは、お二人の作品を一部になりますがご紹介していきます。



なんだか切なくなるような、暗い印象のこの作品は、これからはじまる寒い冬を連想させます。
ですが、どこか作者の温かみを感じほっこりとしました。
額装含め重厚感や高級感、さらに人の温もりを感じる世界だと感じました。



こちらは冷たい印象のミクストメディア作品。
割れる氷面のようなこちらからは奥行きを感じました。この氷の奥深くにはなにがあるのだろう。
何か生き物がいるのかもしれない、と想像力を掻き立たせられる作品です。



こちらは銅版画なのですが、大関さんの様々な技法を用いての制作に驚きました。
どんな技法であっても世界観は変わらず、ちょっぴり暗いけれど命が宿っているかのような温かさを感じる作品たちでした。



続いて榎本さんの作品。
バッグやポーチなどカラフルな小物を制作されていました。
色や柄合わせが個性的、そしてこのハイセンスな柄合わせが魅力的です。



クラゲをモチーフとしたこちらのがま口。
たくさんのフリルとビビットな色合い、水族館にいる、ライトアップされた美しいクラゲを思い浮かべました。
個性的な形ではありますが、服装や場面を選ばないバッグ。それが榎本さんの作品の特徴なのだと思いました。



こちらは、金具部分が特徴的なバッグ。なんと開閉部分がウサギになっているのです!
他の作品と比べると色合いは落ち着いているのですが、ウサギがいいアクセントになっていてとても可愛いです。
モダンな雰囲気もあり、大人の女性によく映えそうなバッグです。
また、がま口の形が違うだけでこんなにも印象が変わるのか、と思うとがま口の奥深さを知ることができました。

 
本展示、コンセプトなどは特にないのですが、不思議なまとまりが感じられました。
作品同士が引き立て合い、まるで共存しているような世界。
作家さんによると、この展示を言葉で表わすならば「The Cradles to Graves(ゆりかごから墓場まで)」だそうです。

WEST1-Cにて開催中の本展示。
みなさまもぜひ、お越しくださいませ。



作家紹介

榎本 みょうが
大関 寿幸 


>>>スペース詳細はこちら

staff Azusa