坂口太朗
2019.11.5 - 2019.11.7
[WEST 1-B]
色彩のリズムに心踊る作品を展示しています。抽象絵画の枠の中で、様々なバリエーションで楽しませてくれる坂口さんの作品。展示会場の雰囲気をご紹介いたします。
坂口さんの作品は、色彩豊かに描かれた抽象絵画。不揃いな形の連続が画面上でリズムを作り出しています。色は面や線となって隅々まで走り回っており、目で追い続けたくなります。それはまるで奥深く続く迷路のようで、広大な空間を感じさせる作品です。
原色の強い色彩と背景に溶け込んでいくグラデーションが見ていて気持ちが良いです。
こちらの作品はピンク系統の色で構成されており、柔らかな印象です。私はこの作品を見て、昼間のジャングルのような風景画に感じました。探検したら楽しそうで、可愛い生き物も住んでいる気がしてしまいます。
小作品はより繊細な濃淡で描かれており、雲を見る時の感覚を思い出しました。何かの形に見えるようで見えない。鑑賞者の気分や思考によって様々な解釈ができると思います。
坂口さんは、描く行為を通して自分自身と向き合いながら制作を行っているとのことでした。この豊かな色彩のリズムは、坂口さんの心理状態がそのまま形に表れているのかもしれません。
イメージをどんどんと膨らませながら鑑賞できる作品が展示されていますので、ぜひ自由にイメージを投影しながらご覧になってみてはいかがでしょうか。
イメージをどんどんと膨らませながら鑑賞できる作品が展示されていますので、ぜひ自由にイメージを投影しながらご覧になってみてはいかがでしょうか。
作家紹介