『こうてい』
藍海波
2018.8.31 - 2018.9.2
線と点でつむがれる儚く繊細な不思議の世界。
藍海波さんの東京初個展が開催されています。
本展の様子を一部ですがご紹介いたします。
前回の個展から、4文字の単語をつかった言葉遊びを元に作品を描かれている藍海波さん。
今回は個展のタイトルにもなっている「こうてい」をつかって、言葉と線が戯れるような絵画を生み出していました。
たとえばこちらの「こうてい」。
お分かりでしょうか?本作における「こうてい」は「公廷」を指します。
裁判官のような佇まいの少女が可愛らしくこちらに微笑みかけます。
こちらの「こうてい」は「校庭」を指していますね。
夢の国の学校にはこんなメルヘンな校庭が存在していてほしいです。
「まどぎわのかのじょ」と題された、窓際に展示されたこちらのインスタレーション。
白いタグと黒いタグにはそれぞれセリフが書いてあり、よく読めばそのセリフどうしが会話になっているのだそうです。
そこにはどんな物語が描かれているのでしょうか。
3日間にわたり、ライブドローイングもされていた藍海波さん。
下書きを必要としない、されど細密な筆致は来場者さんの目をひいてやみませんでした。
今後のご活躍も心よりたのしみにしています。