『こうべのこどもたち ー東京展―』
こもりあやみ
2019.11.24-2019.11.30
[WEST 2-C]
神戸に住むイラストレーター、こもりあやみさんの展示が開催中です。
生まれも育ち、そして今現在も神戸で過ごされているこもりさん。神戸の街並みやそこに住まう人々を温かく、優しい眼差しで見つめ、紙へと描き出します。阪神淡路大震災25年という今年だからこそ、神戸から離れたこの東京という街で神戸の姿を知ってほしい。
そんな思いが込められた本展示の様子をほんの少しだけご紹介致します。
全ての始まりは神戸について取材したフリーペーパー式のZINEがきっかけなんだそう。
まるで出版社が発行しているようと見紛うほど完成度の高いこちらのZIENはすべてこもりさん作。神戸への愛がたくさん伝わってきます。
こちらはこもりさんの学生時代の思い出を投影したもの。
他にも神戸のレトロで文化的な建築物、ビルが並ぶ都会の街並みや南京街など、万華鏡のように様々な一面を見せる神戸の姿を描いた作品が並びます。
こちらの作品は実在する神戸の高校とコラボしたクリアファイルの絵柄の原画。
青少年らしい爽やかさが漂います。
こちらは神戸の学生服をコレクション風に描いたもの。
神戸の女子の制服はスカートが長いんですよ〜とこもりさんは語っておられました。
神戸ならでは?といえる特徴がワンピース型の制服。ぜひご自身の学生時代と比べてみてください。スタッフはこんな工夫していたな〜と懐かしくなりました。
阪神大震災の献花灯を描いたこちらの作品。周りが傘を差している中、一人傘をささずに佇む少女だけがまるで時が止まったようで、25年という長い月日が経った今でもあの時の傷は癒えないことを表しているようです。
唯一キャンパスに描かれた作品。消えてしまいそうな、儚い少女の表情が印象的です。
透き通るような蒼色とバラのアーチ、そこに溶け込むような少女のコントラストがとても美しいです。
神戸の様々な魅力を集めたこもりさんの個展は11月30日まで、どうぞお越しください。
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