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『観察者の記録』 F.しっぽ、¥0sukeヨースケ


『観察者の記録』
F.しっぽ、¥0sukeヨースケ 
2019.8.19-2019.8.25
[WEST 1-B]


地球が何億何千万年と積み上げ、育ててきた自然。その複雑な造形、色彩、それらの天然の美しさは私たち人間がありとあらゆる技術を用いてもけして再現ができず、手に入れることができません。
そんな静かに、雄大に構える”自然”の美しさに惹かれた二人の作家による展示『観察者の記録』が開催中です。

厳しい自然界で生きる生物たちが見せる力強くも儚い生き様を、その目で目撃してください。







こちらは¥0sukeヨースケさんの作品。
自然のありのままの美しさを伝えたいと語るヨースケさん。よく観察しなければ見過ごしてしまう生物の美しさを紙と色鉛筆という媒体に顕し、記録したものを鑑賞者へ提示します。
大地から紙という場所に移った生き物たちは、何かを訴えるわけでもなく、ただこちらにありのままの姿を見せるだけ。淡々と佇む彼らの凛とした美しさに惹きつけられます。

作家活動自体は最近だというというヨースケさん。
最初は落書きから始まり、何か形に残したいという思いから作品という形に落とし込みはじめたそうです。以前は色彩も写実的な生物の絵を描いていたそうですが、何色もの色鉛筆を多用して描き始めたのはここ1〜2年。視覚では見えない美しさを色で誇張したら面白いものが生まれるのではないか?そんな思いで描きはじめ今の作風を確率したそうです。






お次はF.しっぽさんの作品をご紹介。
とにかく生物そのものが好きだというF.しっぽさん。この絵を見た人が生物に少しでも関心をもってほしい、そんな思いから作品を制作しているそう。
丁寧で繊細な筆跡と鮮やかで瑞々しさを感じさせる色彩で記録された生物たちは実物を綿密に観察して描かれているからこそ、とても説得力があります。キャプションには生物名だけでなく分類階級が記されており、F.しっぽさんの生物のことを伝えたいという思いがひしひしと伝わります。
あくまで絵を描くことは自身の好きな生物の素晴らしさを伝えるための一つの手段と語る彼女。
現在は標本を制作しているそう。いずれはワークショップといった何らかの方法で生物の
良さを広める活動をしていきたいと語っておりました。




生物と触れ合う機会は生活の場が都会であればあるほどなかなか恵まれない昨今。
自身の作品が生物や自然に興味をもつきっかけとなったら嬉しいと語る二人の今後の活躍が楽しみです。

会期は8/25まで、どうぞお越しください。

作家紹介

¥0sukeヨースケ
1997年千葉県生まれ。
2018年4月から動物を中心に色鉛筆画を描き始め、同年の8月から色鉛筆作家として活動を始めました。
自然が織りなす構造や色彩の美しさ、生命の神秘を身近に感じてもらうことを目標に、日々生き物の絵を描き続けています。


F.しっぽ
1997年北海道生まれ。生き物が好きで、2017年の秋から本格的に生き物を描き始めました。
様々な生き物を自分の世界観を交えながら描いています。
趣味のビーチコーミングや標本作りを活かした作品も作っています。


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