『間(はざま)展』
藍野まお / Karen
2019.5.3-2019.5.5
[EAST 303]
中学生の同級生という二人による展示『間(はざま)展』が開催中です。
きっかけは個展を考えていた藍野さんがある友人のKarenさんに相談したことから。
写真と絵画というそれぞれ異なるアプローチで作品に向き合う二人。
夢と現実、生と死、自分と他者、間にあるものは何か、間とはあなたにとって何か、
ぜひ見つけてください。
展示の様子をご紹介いたします。
藍野まおさんは写真作品を制作されています。
Twinsという題名のこちらの作品。己と他者とも違う双子という同じ細胞から生まれた二人
の間には何があるのでしょうか?
等身大で捉えるのではなく、脚、腕、顔と顔という部分にフォーカスすることで、直接的
な観点から見えない二人の間にある絆や感情を描き出しているようです。
Karenさんはイラスト作品を制作されています。
柔らかなタッチで温かみのある作品を描くKarenさん。
散歩というタイトルに添えられているは「いる×いない」の文章。仲良く談笑する二人の人
物。しかしその間を見つめる犬の視線は...?思わず様々な妄想をしてしまいます。
会場内では合作も披露されています。
上の画像作品は藍野さんの作品が額装されたアクリル板にKarenさんが直接描いているもの。物思いに耽る彼女の周りに浮く生物は彼女の空想かはたまた現実か。
極彩食というタイトルのこちらの作品、一見写真に見える食べ物は実はイラスト。
リアルと空想が曖昧になるような、まさに間を明確に捉えた作品といえるでしょう。
二人で個展をしようと考えた時に間をテーマにしようとしたと語る二人。
共通のワードを設定したのではなく、二人という関係性から間というワードを導きだした
という部分も他の作家にはない視点で興味深いと感じました。
間という探れば探るほど無限に広がるテーマを追求したお二人の作品は、ものの捉え方
や自分にはない視点に気付かされます。
脳みその思考する部分を刺激される、とても素晴らしい展示でした。
会期は本日5/5まで、ぜひご覧ください。
作家紹介
[写真] 藍野まお
フィルム、デジタル、カラー、モノクロ、なんでも撮ります
Instagram > i_no.mao
[絵] Karen
動物と液体が好きな理系です アクリル画/デジタルを中心に製作しています
Instagram > tototo_karen
staff minako