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Tanabe hem Koumoto Hiroki Atsu 『素の美-sunobi-』

『素の美-sunobi-』

Tanabe hem Koumoto Hiroki Atsu
2019.4.19  -  2019.4.21
[WEST 1-D]

展示会のタイトルの通り、素材のもつ美しさを引き出す作品を作るべく
岡山県立大学の3人が意気投合!
3種の異なる素材による美をご紹介致します。




『HAZAMA』From clay to glass

 この背面からLEDライトを当てられている作品、最初見た時は和紙の類かなと思いましたが、なんと粘土の焼き物でございます。
粘土にガラスを混ぜ合わせ、上から下に行くに連れてその濃度を濃くすることでこの模様とグラデーションが出来上がるとのことです。触り心地もグラデーションに合わせて、粘土部分はザラザラしててガラスの濃度が高くなるほどツルツルになります。
亀裂の部分も失敗したのではなく作品の一部で、ガラスが混ざった部分は溶け落ちやすくなっているためこのような亀裂や欠落が現れるのだとか。そして当然その溶け具合や模様の現れはコントロール出来ないため、焼き上げる一つ一つが一点ものになるというわけです。
ちなみに作成に要する時間は丸二日かかるんだそうで、特殊な専用の窯で最高1250℃という高温で13時間ほど焼き上げては冷まします。そうです、冷ます方が大変なのです。





















『デザイン紙工』

次の素材は紙です。
一見折り紙のように見えますが、特に何か決まった物体や動物などを折っているわけではなく、曲線がテーマになっております。
プリーツ状に折られているけれど、全体では放物線や円形で曲線が現れていることを確認できます。
紙を折ると言えば大抵の人は一般的な折紙を連想すると思いますが、様々な折り方や工夫でそれぞれ違う曲線を主張しているこの作品の数々を眺めていると、なかなかの発想力が問われる繊細な作業だということが伺えます。
































『Nega - Posi』

最後の素材は石膏です。
学校の美術室の彫刻像やギプスなどで馴染みのある素材ですね。
四角の一つ一つが違う素材から型を取った作品ですが、その型を取った素材がなかなか面白いです。
一番面白いのが左の真ん中で(アップの写真)、なんとぷちぷちから型を取ったものです。
想像以上にくっきりはっきりと模様が出来ていて思わず「おお〜」と声が出ました。
その他にはタオルやくしゃくしゃにした紙などから型を取ったものがあり、結構意外なものからできているのがなかなか面白いです。


さて、素材のもつ本来の美しさ、「素の美」はちゃんと伝わりましたでしょうか、
伝わった方もそうでない方もぜひ直接確かめにDFG原宿までお越しくださいませ〜


instagram
https://www.instagram.com/hem_471/?hl=ja
https://www.instagram.com/atsu_atsu06/?hl=ja


本展は2019.4.21(日)まで!

[使用スペース 1-D]

STAFF KIM