『DO新EN研究室』
2019.4.3-2019.4.5
at EAST 302
見て、触って、遊んで、知的好奇心をくすぐられる楽しい展示が開催中!
黒川 菜々子さんと下妻 三月さんによるユニークな二人展です。
武蔵野美術大学空間演出デザイン学科に通う黒川 菜々子さん、下妻 三月さんの『DO新EN研究室』。
その名の通り、二人が日頃から研究をしている分野について、とてもわかりやすく体験をしながら学べるという、体験型の展示となっています。
研究といっても、二人が扱っているテーマは私たちの暮らしの中でごく身近に感じラレッルもの。
黒川さんの研究分野は『シミュラクラ現象』。
人間の目が「3つの点が集まった図形を人の顔と見るようにプログラムされている」という脳の働きを指します。わかりやすく言えば、心霊写真のアレです。
本展ではその現象を手を動かしながら体験し、遊んでみることができます。
写真のように三つのピースを動かしたり傾けたりして、人の顔の表情と変えて遊んでみようというコーナー。
ちなみに1枚目は困り顔、2枚目は怒った顔を作ってみました。どうでしょう?
いろいろやり方を変えてシミュラクラ現象を応用したものをまとめたブックも、大変興味ふかい内容となっています。
こちらのページでは、身の回りで見つけた「シミュラクラ」な部分を写真で収集したもの。
こんなふうに視点を変えて見ると、普段歩きなれた道にもたくさんの顔が見えてくるかもしれませんね。面白い。
下妻 三月さんの研究対象は「癖」。
直そうと思ってもなかなか治せない、無意識の所作ですね。
そんな誰もが持っている癖ですが、とても雄弁にその人を表しているんだよということがとてもよくわかる展示となっています。
下妻さんはそんな癖の代表的なものをピクトグラム化しています。
写真のこれ、なんだかわかりますか?
正解は左から、「足を組む」「腕を組む」「頬杖をつく」「髪を耳にかける」です。
どれもついやってしまう癖ですよね。
ちなみに「髪を耳にかける」という癖は、気持ちを切り替えたいときにすることが多いのだとか。
そういえば筆者も仕事で息が詰まったときなど、心当たりがあります。
展示は明日までの開催となります。
会場では写真も撮影可能なので、見にきた際はぜひ遊んでいる様子なども写真に撮って楽しんでください。
【 展示スペース:EAST 302 】
written by isaka