女子美術大学短期大学部テキスタイル24年度専攻科生 『またまたみんなおひさしぶり展』
女子美術大学短期大学部テキスタイル24年度専攻科生
『またまたみんなおひさしぶり展』
2019.4.25-2019.4.28
[EAST 102]
2015年に開催された《みんなおひさしぶり展》から4年。
女子美術大学短期大学部テキスタイル専攻科生の卒業生によるグループ展がこの度帰ってまいりました!
またまたみんな、おひさしぶり!
今回は「昼」と「夜」というテーマでそれぞれ作品を制作されたそうです。
それぞれでテーマの担当を決め、各々の作風で制作された作品の数々は個性的で、制作方法も皆バラバラ。
十数名のクラスで構成されていたにも関わらず、学生の頃から制作ジャンルが誰も被らず、各々自由に制作活動をされていたという。
《昼餐歩》と題された本作品は、人ならざる者がコラージュのように構成されています。
ショッキングピンクのビビッドな色味と、少しグロかわいいモチーフ。
その中をうさぎのようなキャラクターが散歩をする姿は非常にシュールで、白昼夢のような印象を与えます。
「加賀ゆびぬき」というコロコロとした伝統工芸品をご存知でしょうか。
こちらはその指ぬきの技法を用い、制作された指ぬきたち。
カラフルな糸と、ひとつひとつ様々な表情を魅せるテキスタイル表現がとても美しく、見ているだけで心がわくわくします。
こちらはシルクスクリーンで染められた《陽の宝石》。
グラデーションで彩られた宝石は、布に染められているとは思えない輝きと発色で目を引きます。
黒のバックカラーとひし形に設置されたキャンバスが、クールさと美しさをより引き立たせているようです。
揺れる物体がある〜と思ったら!このてるてる坊主さんたち、実は全て作家さんが織られた布でできているそうです!
陽の光をたっぷり浴びたようなビタミンカラーで暖かい色味に、見ているこちらまで温かい気持ちにさせてくれます♪
こちらのデニムジャケットは「空」をイメージして制作されているそう。
よく見ると、白抜きの部分が雲になっているではありませんか…!
空をそのまま閉じ込めたような、美しい青空。
空をそのまま着ることができるなんて、とても素敵ですよね。
優しくて温かい印象のある布面。こちらは全て織物なんだそう…!
抽象的なイメージと、ビビッドなマルチカラー、そして赤と緑の対比にドキっとします。
キャプションをよく見ると、驚きのタイトルが…!是非会場で確認してみてください!
こちらも染めの作品。一色一色、一番手前にある色から地道に色を重ねていき染めていくそうです。
その手間の中で緻密な線画が美しく再現されており、舌を巻きます…!
地上から10センチ以内の世界だという本作。真ん中にちょこんと座っている妖精さんに思わず頬が緩みます♪
「定期的に卒業生で展示をしたい」という思いから、前回から4年を経て再び開催された本展。
皆さん、クリエイティブ系の職業に就いた方もそうでない方も、将来歩む道は皆バラバラ。
しかし、こうしてまたものづくりをして集まれる場所がある、ということに心が温かくなったスタッフでした。
7名7様、みな個性的でほっこり温かい、そんな同窓生が集う空間に、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
本展は4/28(日)まで。
<スペース詳細はこちら>
[EAST 102]
staff kome