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コウボウソラ 『~裂・輝・冬~』



『~裂・輝・冬~』
コウボウソラ
2018.12.7-2018.12.9
[WEST 1-C]

着物という衣服に込められた思い出が、再び息吹を取り戻す。
工房宇宙さんによる着物や古い布をリメイクした作品展が開催中です。
今回は冬にぴったりな毛皮のバックや、ショールが展示されています。
展示の様子をご紹介いたします。




右の洋服は工房宇宙の根岸さんのお母様が実際に着用していたもの。
光のあたり具合によって表情が変化する様子は絹糸の生地ならでは。
着物だと一部擦り切れて着用できなくとも、こうして洋服にリメイクするとまた生まれ変
わることができるのは、丈夫な絹糸ならでは。


こちらは吉原さんの作品。帯や着物の生地を使用したコサージュが並んでいます。
大振りな薔薇も着物生地だと上品になります。
シンプルなドレスと合わせるとワンポイントとして生えて良いですね。



男性にも好評だというショール。かっちり着込んだブラックコートの襟首から見せたら
洒落っ気満点なこと間違いなしです。


こちら、もともと、洋服の生地で作られた着物を洋服に仕立て直したもの。
工房宇宙の山下さんも着物だと思ったら洋服生地だった!と驚いたそうです。
そんな発見があるのも古布の面白いところ。




様々な着物を使用して作られた巾着。
全く異なる模様なのに、統一感があるのは和柄ならではなんでしょうね。
他にも40年前(!)の毛皮を使用したバッグもあり、古布とは思えませんでした。

山下さんがリメイクを始めたきっかけが、ご自身が以前の仕事で和服を着ることが多く、
辞められた後に残った着物をどうしようか、と考えたことがきっかけとのこと。
そのまま捨てられるよりも、姿形を変え、生き続けることは布とそこに宿った
思い出にとっても、いいことですよね。
来年も個展を予定しているとのこと。この活動が今後どんな広がりを見せるか
楽しみです。

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