nemu『ねむてん( it )』
2018.10.19 - 2018.10.21
[EAST 203]
EAST 203ではnemu(ねむ)さんの写真展が開催中。
その名前にも現れていますが、睡眠時間や休み時間、なかでも撮影途中の幕間の時間がとくにお好きなのだというnemuさん。本展ではそんな曖昧な時間に焦点を置いた展示と、人と人との縁の様なものを糸に例えた展示の2部構成の展示となっています。一部になりますが展示の様子をご紹介します。
入口を入ってすぐ右手には( interlude )と題されたモノトーンの写真がいくつも並んでおり、nemu(ねむ)さんの名前にも現れている睡眠時間や休み時間、撮影途中の休み時間のふとした風景を捉えた写真が迎えてくれます。
モデルさんがメイクを直したり、衣装の調整や相談、前の時間に撮れたものをチェックしたり、ちょっとした物をつまんだり。また、カメラマンはカメラマンでスタジオの雰囲気を探ったり、こんな光なんだ、と思ったり。
休みなんだけど休みじゃない、次の時間に向けた準備運動をしてるような独特の時間。
日常と非日常の曖昧な時間。そういう時間がとても愛おしいそう。
対面には( It )糸をテーマにした写真が並びます。"絆"とかそんな言葉が多くなってしまった昨今、少し前までは人と人の縁のようなものは "糸" という言葉で表現されていたけれど、nemuさんはその呼び方のほうがお好きで、今回のテーマに。考えさせられるテーマに、一つ一つの写真を眺める時間も自然と長くなります。
糸というのは細く 普段は気にしない存在。
服は糸の集合体でも糸を意識する時はなにかのきっかけがいる。
でも一回見えてしまったらもう見えてないときには戻れない。
ずっと見えない糸もあればすぐに気が付く糸もある。
縁とか"その人らしさ"みたいなことを言ってるみたい
どこかに糸の先っぽがないかと泣きそうになって探してしまったり
人には見えるといわれても自分には見えなかったり
不思議な糸を勝手に見つけた気になって良い気になってみたり
絡んだ糸を邪魔に思ったり
今になってあの時どうしてもう一歩進んであの糸を手にとれなかったんだろう
あの時手に持っていた糸をどうして大事にできなかったのか
スペース入口には気に入った写真にシールを貼って展示に参加することも。
nemuさんの作品作りの参考になるかもしれないので、是非参加してみてくださいね。
展示は本日が最終日18時までとなります。
ご来館お待ちしております。
nemu
instagram:@nemu2017
>>> 展示スペースの詳細はコチラ
staff jun