mym.『mym. ART EXHIBITION / vo.0』
2017.12.4 - 2017.12.10
[WEST 1-G]
日々の感情を作品にしているというmym.さんですが、ネガティブな感情を作品に吐き出すことはなく、ライブハウスなどでの音楽の刺激などから絵を描くことが多いとのこと。
実際に展示空間に並べられている作品の多くはそうした音楽の影響が強く出た抽象的な作品となっています♪
特別絵の勉強をしたことはないそうですが、そのことがかえって面白いものを生み出すというのはよくあること。mym.さんはテキスタイルの勉強をしていた過去があり、現在もアパレルショップで働いています。友人のアドバイスから作品に刺繍を取り入れることを思いつきました。
mym.さんにとって絵の制作行為というものは、絵を描いているというよりもテキスタイルを制作しているという感覚に近いのだそう。であるならば、画面の中に刺繍が入ってくる事もうなずけます。
日常的にキャンバスや画材をストックしておき、描きたくなったときにすぐに描けるよう部屋の中にセットしておくのがmym.さんのスタイル。
ライブ鑑賞後熱くなった気持ちで帰宅し、そのままの勢いで強い色をぶつけていくのかと思いきや、始めは控えめな色からスタートし、徐々に印象的な色を置いていくのだとか。
一旦制作がストップした作品もしばらくは見える所に置いておく。
時間を置くことで客観的な自分の目が新たに助言をしてくれるのかもしれません。
実験的に制作してみたという刺繍を組み合わせた今回の展示作品たち。
実際に複数の作品を展示してみることによって作品同士の共通点に気がついたり、
自身の趣味嗜好を新たに発見することもあるかもしれない。
また次はこんなものを制作したいというイマジネーションだって得られるかもしれない。
ただなんでもいいからとにかく描きたいという欲求でもかまわない。
なんとなくこんなものを制作したいというつかみ所のない所から始まって、実際に作品を制作し、最後に展示するところまでを含めて絵の制作行為と言えるのではないでしょうか。それを経て自身の絵も進化し前に進んでいくのかもしれません。
久々に自分も絵を描いてみようか、そんな気にさせてくれる魅力的な作品展でした。
展示は12/10(Sun.)まで。
ご来館お待ちしております。
プロフィール
<mym.>
名古屋芸術大学テキスタイルデザインコース卒業後
日々の感情を色やテクスチャーに落とし込んだ作品作りをしている。
DESIGN FESTA GALLERY 原宿
Staff Jun