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SEPTET~7 Reasons to Paint~



YURIKA、楠田和実、奥野華生、久保夕香里、
邉祐美、Emi Westside, Yosei from createur-WOMAN
『 SEPTET~7 Reasons to Paint~ 』
2016.12.13 - 2016.12.18
EAST : 102 SPACE

キャリア、結婚、出産など、様々な人生ステージを歩んでも、
物作りをライフワークとする女性作家の団体
<créateur-WOMAN(クレアトゥール・ウーマン)>

7名の女性作家のペインティング作品の展示会です。




「Homecoming」
Kazumi Kusuda


熟れた桃のように、ジューシィな花弁を持っているそれに、
つけられた名前は「Homecoming」

何層にも折重なり、内と外を作り、隔て、
その最深部に自然と視線は移りゆく。

そこに何かがあるように。


「Nothing」
Hanami Okuno


何があるのか、何もないのか。
ないことの証明は難しい。
求めるものがそこには無いだけで、
また違った何かがたっぷりと充満し、器を満たす。

あるものを見つめ、無いものの輪郭を辿る。


「The Meltdown」
Emi Westside


崩壊、溶ける、といった意味が成り立つのは、
基準が定められているから。
そして同一または近しい基準を持つ者同士の間でのみ機能する。

さて、その言葉が比喩でなければ、
外見上の歪みは、どこまで重要視され得るものか。
個人的によく考える。
外見は生命の本質ではないと考える。
だからこそ、このメルトダウンは、一瞬を切り取られた本作に限定すれば、
化粧、変装と大差ない。
皮膚や骨格が歪んだ後。
ただそれだけを示すと考えるのが健康的である。

次の段階は、この変化が対象にどのような不具合を生じさせるか、を想像すること。
ここでやっと「メルトダウン」が表層を突き破る。


「Quiet Passion」
YURIKA


まるで花火みたいに、噴火した火山のように、
まばゆく、燃え、飛翔するイメージ。
輪郭は花のように観察される。

前述の個人的なイメージは、
あくまで私個人が抱くものであり、
作家が具体的に提示したモチーフは何一つ無い。
具象と抽象、その間、揺らぐ場所にて、
脈打つように、何らかの増減を続ける。
絵画作品として、絵の具と言う物質として、
イメージを固定化されることを拒むように。



本展示会は大変作品数が多く、その全貌をブログでご紹介するのは困難です。
是非、会場にてご覧頂きたく存じます。


【アーティストプロフィール詳細】
■YURIKA 文と絵で自身の感情や経験を描く。
http://ennui-strawberry.blogspot.com

■楠田和実 モチーフから得た色彩イメージを描く。
http://livingart-project.jimdo.com

■奥野華生 自画像を中心に描く。
http://hanamiokuno.com

■久保夕香里 動物の肖像画を描く。
http://www.facebook.com/unpetitzoo

■渡邉祐美 2Dデザインを中心に描く。
http://instagram.com/yumikdm

■Emi Westside この世の素晴らしさとその裏側にある闇を描く。
http://emiwestside8.wixsite.com/emi-n

■Yosei 困難と向き合う習慣として油絵を描く。

■Twitter: @createur_woman