東川舞利
WEST 1-D:10/13-10/19
麻・竹・綿・和紙などでできた糸を、自身で草木染めして、衣服や小物作品を
制作している東川舞利さん。
自然の色合いと手触りがやさしい作品たちをご紹介します。
ふだんは長野県の工房で制作をされている東川さん。
一日13時間ほど作業して、染めに1日〜濃いものだと2週間、編む作業に2週間ほど。
さらに年に4〜5回ほど全国各地で展示もされていて、きいているだけでも目が回りそうな
ハードワークな毎日を送られています。
竹ときいて硬い繊維を想像してしまいましたが、とてもなめらかで少しつるりと
すべるような感触。
麻100%よりもやわらかくて、心地よい手触りがくせになります。
こちらも麻と竹で編まれたもの。
五倍子という虫コブで染色されているそうです!
グレーがかった紫色は、染めたてはもっと鮮やかだそう。
乾くとちがう色に変化する、思いどおりにいかない楽しみが。
和紙・麻・綿・絹で編まれたもの。
ざくざくとした手触りが新鮮。紙ときくと水に弱そうなイメージですが、放湿性もあり
夏などにぴったりの素材だそう。
ハンモックの様に大きく交差された特徴的なデザイン。
端がくるりとしたシルエット、とても愛らしいです。
手描きのような温かみのある模様。
天然石やステンレス、真鍮を編み込んで作られたアクセサリー。
異なる素材の組み合わせが楽しい作品です。
作品の写真撮影や広報などを担当されている堀公彦さん。
東川さんの作品に惚れ込み、ボランティアで活動のお手伝いをされています。
羽織をあえて前後ろ逆にした着こなしが可愛らしい。
男性が着用されても素敵にきまります。
会場で制作中の東川さん。
手前の大きな玉が麻で、奥の小ぶりの玉が竹。竹は光沢があるのだと初めて知りました。
「一生懸命自分の出したい色にしようと思いました。
でもだんだん、そうじゃないと思うように。
植物がその時出せる色の中で
一番良いものを取り出したい、と」
(手編み衣工房<風のしらべ・Wind Tune> リーフレットより)
化繊の衣服ももちろん便利ですが、肌に直接触れるものは自然素材が断然気持ち良い。
東川さんの作品はずっとながく付き合いたくなるような作品ばかりです。
展示会は明日が最終日。ぜひ会場で直接ふれていただきたいです!
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手編み衣工房<風のしらべ・Wind Tune>
東川舞利
1995年 名古屋モード学園卒業
1996年 長野で初個展
1997年 松本クラフトフェア参加
以降、全国各地で作品展開催
信州の工房で、自分で草木染めした天然の糸を使い、手編み衣や小物等を作っています。
手編みが好きで5歳の頃から編んでいます。心の中の色を染めようと思った時、草木染めに出会いました。
作品はデザイン画や製図をしないで、心のままに作ります。
個性的ながら、着た人が魅力的に見えるように作り込み過ぎず、素材や色に一番合うと思う作品を心がけて
おります。
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【出展スペース:WEST 1-D】
DF STAFF nakagawa