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Garakozy



モチーフの、作家の強烈な個性が
色となり、形となり表出する。

Garakozyさん個展
WEST : 1-F にて開催中






Garakozyさんは、DESIGN FESTA GALLERY WEST館1階正面の
壁面を手掛けて下さっていたアーティスト。
絵画作品をご覧になれば、
ふつふつと記憶が蘇る方も多いのでは。




こちらの写真は過去のギャラリーWEST館
1階中央部から左右に広がる手足は凹凸があり、
建物から這い出ようとするかのようだ。

このGarakozyさんの壁面 = DESIGN FESTA GALLERY
といったイメージをもたれているお客様に
未だ日々多く出会います。




さて今回展示されている作品は、
期間中、会場にて製作された絵画作品です。
付近の養生を行った後、驚くべき速度で描き進められた。





モチーフは、福をもたらすといわれる七福神。
漁業の神、恵比寿。
目鼻口、表情を構成するパーツの全てが
喜怒哀楽、感情に満ちあふれ、膨らみを持っている。
木製パネル自体が持っているその凹凸までもが、
生命の皮膚の皺を担うように。
目に映るもの全てが、対象を表現する。




まだ制作途中でしょうか、七福神、弁才天 (弁財天)
紅一点である弁才天。
ゆとりある太さの線で力強く描かれている。

表層にある皮膚を手掛ける前に、
もっと内側、肉を筋肉を描いている最中か。
次の過程、皮膚でこれらが覆われたら?

次の一筆がどう動き出すのか気になって仕方が無い。



 
絵画/平面作品だけでなく、
先程ご紹介した壁画のような立体作品も展示。

パーツ一つ一つに作家の指先が這った痕跡があって、
それらが連なり、集合し、出来上がった生命体。




どの角度から見られようとも、
その作りに隙は無い。

死角から攻めようとも、
先回りされる。

360度に向けて主張をする、というと少し違う。
余す所なく、成長、成熟した結果であると言った方が良い。




四つ足の間、股間の位置。
なんともパンキッシュな股間であります。
手捻りされたであろう造形は、
時には堅く、時には柔くあるのでは、と想像させる。

想像が今ある形を動かしてくれる。




自然界にはほぼ存在し得ない「直線」という概念は、
Garakozyさんの作品にも同様、存在しない。

それは自らの手で、想像にて、捻り出された、
細胞一つ一つにまで血の通った唯一の作品である。

かき混ぜられた喜怒哀楽が、
この場所にある作品たちの目には宿っている。

11/24(sat)までの公開


(ぱんだ)