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濱松靖葉、松本紘子 『pianeta』 [3/30-4/1]

多摩美術大学絵画学科版画専攻2年の2人の展示です。
明日から3年生だという2人は、「折り返し地点、何もせずに終わっては勿体ない」と展示を企画したそうです。濱松さんは展示が初めて、松本さんはグループ展を経験済みですが、自分で企画するのは初めてだそう。一点のシルクスクリーンを除いて、全て銅版画となっています。


 まずは松本紘子さんの作品から紹介します。
今回の展示作品のなかで松本さんの一番のお気に入りはこちらだそうです。小さい画面のなかに、細かく描き込まれています。主張をしない額と広めにとったマットとのバランスもいいですね。

版画部分のアップです。
松本さんは今まで色々な媒体を挑戦してきて、最近は平面に落ち着いていて、版画の他にはイラストも描くそうです。 絵画(敷居が高い、自己表現するためのもの)とイラストレーション(親しみやすい、説明/描写)の中間を模索しているそうです。また、ロココやヴィクトリアンなどの装飾過多な世界が好きで、そういうものを表現したいそうです。

 こちらは松本さんの版画、ポストカードの販売スペースです。
 趣のある小物で装飾されていて販売スペースに見えませんね!


 こちらは濱松さんの作品。動物と少し宇宙を感じさせる絵をメインに制作しているそうです。
 こちらの猿はシルクスクリーン。
濱松さんは器用で色々なテイストの作品を作れるため、逆に「作風が定まっていない」と見られてしまうそうです。表現したいものも現在明確にはなっておらず、「とにかく作るのが楽しい!」そうです。
 そうした「幅を狭めずに今はとにかく作りたい」という姿勢が強く現れているなと感じたのが、こちらの作品。タイトルは『好奇心日記』。好奇心の赴くままに好きなモチーフを散りばめた作品。もしかしたら「作風がばらばら」という意見は裏を返せば、「限定せずに色々やってみる」という現時点での濱松さんの魅力となっているのではないかなと、この作品をみて感じました。

 濱松さんの販売スペース。こちらも素敵。

左が松本さん(150cm)、右が濱松さん(170cm)。松本さんがちょっと小さくて、濱松さんがちょっと大きいので、二人の身長差が面白いことになっています。

実はこの展示、次回のデザインフェスタの布石になっているそうです。「空間の感じがつかめたので、版画を増やす予定です」とか、「(デザフェスでは)雑貨やアクセサリーも出します」(濱松さん)、「私はイラストも出す予定です」(松本さん)と、デザフェスに向けて気合十分といった様子でした。

デザインフェスタ両日出展 ブースNo. E-342
http://www.designfesta.com/exhibitors/introduction/jp/detail.php?id=vHNIF4t6yOJeXvOV9P%2FXSw%3D%3D

DF STAFF KOZUE