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武蔵野美術大学デザイン情報学科1年 唄成伸/伊藤良一 『デザイン生き物展』


EAST : ART POCKET

武蔵野美術大学に在学中。
デザイン情報学科所属1年 唄成伸さん、伊藤良一さんによる展示。

デザイン生き物 = デザ生き物 とはどんなものでしょうか?


二つの壁面にそれぞれテーマが添えられています。

向かって右側、「◯どこから生き物と認識できるかをイラストで表現」
向かって左側、「◯動物の生態をテーマにしたレトロなポスター」


右壁面。
"どこから生き物と認識できるか" という文字が印刷された用紙が
ぺたぺた貼られています。
見慣れた書体が徐々に、形をかえていく。


線の繫ぎ目が消えたり、角度が変わったり。
文字を構成する線のそれぞれがバクテリアになったように、
自由に用紙の上を泳ぎ回る。


こちらは長く放置された文字でしょうか。
蜘蛛の巣が文字全体に伸びてしまっている。
何も書かれていない所にも、糸は引き延ばされているから、
そこは壁面なのでしょう。

静の存在であろう、文字に息を吹き込む。
スタイリッシュかつ、暖かみを感じる作品。


左壁面。
動物の生態をテーマにしたレトロなポスター。
まずは、色あせたかのような配色に意識が向いてしまいます。

描かれた動物たちの輪郭も、角ばっていて、
不思議と時代を感じてしまいます。
恐らく、一昔前に多用されていたことから、
懐かしいと私は感じているのでしょう。


配色に白が一切使われてないという点から、
初めから年期を感じさせよう!という意気込みが伝わってくる。

この猫の表情、雨粒の記号。
懐かしいの連鎖であります。


懐かしさもあるけども。
単純にポスターとしての可愛さがたまりません。
木造の住居の壁面にぺたぺた貼ったら、
それだけで建物の年期にプラスαできるかもしれません。

壁面自体に何も装飾は無くとも、
少しだけ、時代をさかのぼった気になってしまった。


今展示は 3/24(Sat) まで公開中です。

(ぱんだ)