『 写真展 syn-phōnē 』
2022/10/31 - 11/06
[ WEST 2-E ]
猫とお花。一つの部屋で共鳴し合う。
写真家のお二人による2人展が開催中。
たまちち猫まっしぐら
猫に魅了され、猫に翻弄される。
大の猫好きの”たまちち猫まっしぐら”さん。
そのアーティストネームからも猫愛が伝わってきます。
猫という生き物はなぜもこんなに人間を魅了するのか。
永遠の不思議ですね。
ご自身でも猫を飼っているそうで、家でも外でも猫!な生活をしている作家さん。
その写真に写る猫たちの表情はとてもナチュラルで、優しく、まるでここは私たち猫の街だぞ!と言わんばかりに、生き生きとした姿を見せてくれています。
動物を撮影するのってすごく大変じゃないですか?
私が街中で野良猫を撮ろうものなら、携帯電話をカバンから出している間に、猫は私の存在に気づいて逃げて行きます。
たまちち猫まっしぐらさん、猫に猫好きが伝わっているのか、なにか秘策でもあるのでしょうか。
猫たちはモデルなのかと思ってしまうほど、表情豊かに写っています。
shin ikegami
一方こちらは植物に魅了されていた写真家のshin ikegamiさん。
shin ikegamiさんの写真は特に色味が特徴的。
深い色合いでなんだか飲み込まれてしまいそう。
少しダークな雰囲気もありながら、植物が本来持っている鮮やかな色を消すことなく、艶やかで美しい。
人は花をみると、どうしても豪華絢爛な花びらに注目しがちではないでしょうか?
しかしあえて脇役になってしまう、茎や葉や枝に焦点を当てて見る。
すると自然が生みだした芸術品の美しさに気づくことができる。
花もまた人間を魅了する不思議な生き物です。
猫や動物と違い、動きや表情が直接わかるものではありません。
しかし花の咲く向きや居場所などを見て、花に感情を作り出してしまったり、ポーズは変わらないはずなのに、見る方向や角度を変えることで、毎回違う姿を見ているように感じることができるのです。
そしてその謎めいた、正解のわからない姿に人は魅了されていくのではないでしょうか。
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