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燕野さとる 『銀河市』



燕野さとる 『銀河市』
2019.4.27-2019.4.29
[WEST 2-D]

切り絵作家から、現在はイラストや水彩表現まで、マルチな表現方法で作品を制作されている燕野さとるさん。
本展では、約2年の間に制作された作品の中から「銀河」というテーマに近い作品の数々を展示されています。



スペース内に広がる色とりどりの銀河。
「銀河」という壮大で抽象的な印象から想起された作品群は、それぞれ様々な表情を魅せます。



水彩で描かれた銀河は、滲みやうねりの表現が面白く、実際には見ることが難しい「銀河」への想像力を掻き立てます。



また、燕野さんの作品に度々登場するのは「音楽」のモチーフ。
この作品タイトルは某バンドの曲名から名付けられており、「音楽を聴きながら制作をすると、様々なインスピレーションを受ける」と仰るほど音楽も大好きだという。
シンメトリーに配置されたギターに、中央にはアンプに乗った女性、
よく見るとギターのピックの形をしたイメージもあります。
見れば見るほど様々な発見があり、時間を忘れて見入ってしまいます。



また、インドにも強い影響を受けているそうで、細密画のモチーフとしてエスニックなパターンが多用されているのもそのような背景があるという。
ヒンドゥー教にも強い興味があり、勉強されている最中なのだとか…!
仏教にも曼荼羅があるように、宗教的に用いられてきたパターンはどこかに人々を癒す力がありますよね。
燕野さんの作品を見ているとどこか心が落ち着くのは、そんな背景があるからかもしれません。



もともとは細密な切り絵を制作されていたそう!
今回切り絵はステッカー販売のみですが、その息を飲む緻密さ圧倒されます。

表現形式にとらわれず、「思いついたものはなんでもやりたい」という燕野さん。
彼の発想の原点は、そんな自由さからきているのかもしれません。
銀河のように無限の自由さや制作の楽しさがある、ということを学ばせてくれたような、そんな広大で温かい空間でした。

本展は4/29(日)まで。

壮大な銀河旅行へ、皆様もご一緒しませんか?



<スペース詳細はこちら>

[WEST 2-D]

staff kome