伊藤三園『猫にまたたび。』
2018.12.21 - 2018.12.24
[WEST 1-G]
伊藤三園さんのデザインフェスタギャラリーでは2回目となる切り絵の個展がWEST 1-Gにて開催されています。繊細な手作業によって紡ぎ出されていく切り絵の表現がじっくりと堪能できる展示空間には、非常に繊細な細い細い線で描かれる動物や自然といったモチーフを「黒」という色からそれぞれの色彩を感じられるものとなっています。
展示の様子を一部になりますがご紹介します。
切り絵や木版画を普段から制作されている伊藤三園さん。今回の展示は切り絵オンリーとなる個展となっています。作品の多くが生まれ育った長野の記憶や経験を思いながら制作されています。じっくりと作品を眺めているとあまりにも繊細に制作されているためか、モチーフの線が細くなるにつれその作品に込められた思いまで強く感じられるほどです。
黒という無彩色での表現は、余計な色彩を排除しスタイリッシュな雰囲気を感じさせますが、同時に様々な感情を内包した深い表現が可能な色でもあります。あえて黒い紙を用いる表現によって、見る人に感じ方を委ねているようにも感じられました。
こちらは個人的に気になった作品。
ユニークなフレームを制作する工房にお願いしたという多角形(!)の形や、可愛いサイズ感、木の表情が味わい深いフレームは、作品との対比の効果も相まってなんとも素敵です。壁面の白壁との相性も抜群ですね。こんな一角をお部屋に取り入れてみるのもアリですね^^
運が良ければ熱心に制作される伊藤さんにお会いできるかもしれませんよ^^
展示は12/24(Mon.)まで。
ご来館お待ちしております。
プロフィール
伊藤三園
黒い紙一枚でも「色」を感じられるような作品づくりを心がけて自由に制作しています。
また、その多くの作品の根底に生まれ育った自然豊かな長野での経験や記憶が含まれています。東京に出てきたことで当たり前に感じていた風景や行動がかけがえのないものだったと気づきました。
雄大な仙丈ケ岳や駒ケ岳、道端に咲いていたきれいな草花、目の前に現れる動物たち、そして何もかも包み込むような満天の星空・・・。
そんな経験や記憶が植物などの自然をモチーフ、テーマとして多く選ぶきっかけになっています。
Website
http://sadalsuud.xxxxxxxx.jp/
展示・受賞歴等
2013年 公募 第9回ベラドンナアート展 入賞
選抜展「ベラドンナ新鋭作家展」アモーレ銀座ギャラリー
2014年 グループ展「切り絵8人展」アモーレ銀座ギャラリー
個展「伊藤三園切り絵展ーRe:Freshー」
2016年 グループ展「四美神」八犬堂ギャラリー
「紙々のアート展」伊勢丹新宿展
個展「ゆめの追憶」DESIGN FESTA GALLERY harajuku
グループ展「切る彫る成せる展」DESIGN FESTA GALLERY harajuku
2017年 グループ展「ときめきの予感展」ミレージャギャラリー
公募 大細密展2017 優秀賞
企画展「谷にふく風 ー伊那谷12人の作家展ー」信州高遠美術館
「KENZAN2017」二子玉川アレーナホール&サロン
2018年 グループ展「大細密受賞展」The Art Complex Center of Tokyo
「KENZAN2018」東京芸術劇場
グループ展「切る彫る成せる展2」DESIGN FESTA GALLERY harajuku
他、グループ展多数参加
>>> 展示スペースの詳細はコチラ
staff jun